今日も、ten to ten(点と点)にご訪問頂き、ありがとうございます。
ten to ten(点と点)では、みなさんがコーヒーについてもっと興味が湧いたり、コーヒーのことをより好きになれるような情報をお伝えしています。
今回のテーマは、「コーヒー豆の選び方」です。
コーヒーを自宅で楽しむとき、みなさんはどんな風にコーヒー豆を選んでいますか?
スーパーにずらっと陳列されているコーヒー豆。
選び方が分からなくて「なんとなくこれ.......」と、あまり考えずに手に取り、それをずっと飲み続けているという方、多いのではないでしょうか?
また、「コーヒー豆にこだわってみたい!」と思ってコーヒー専門店に出向いても、
浅煎りや深煎り、生産地、精製方法の種類もたくさん。
種類が多すぎて、自分好みのコーヒー豆を選びきれなかった.... という経験をお持ちの方もきっといることでしょう。
そんな方に向けて、今回の記事では「コーヒー豆の選び方」をご紹介します!
コーヒー豆を選ぶ前に知っておくと良い基礎的な知識から、実際のコーヒーの選び方。
コーヒー屋さんでバリスタの方に相談しながら、楽しくコーヒー豆を選ぶポイントまで!
自分にフィットしたコーヒー豆がきっと見つかる、そんなヒントをたっぷりお届けします。
コーヒー豆選びの基本的な内容を、易しく整理しているので、サクサク読み進められますよ。
「コーヒー豆選びって、難しくないんだ」
「次は、気になっていたあのコーヒー豆を試そう!」
読み終えた後は、コーヒー豆選びが自分好みのコーヒーを見つめる大切な時間なり、もっとコーヒーが好きになります。
ぜひ、読み進めてくださいね。
まず始めに、コーヒー豆を選ぶ前に知っておくと良いことをご紹介します。
普段飲んでいるコーヒーへの理解が深まり、
選び方も自分で気をつけられるようになりますよ♪
Contents
選ぶ前に知っておきたいコーヒー豆の基本
コーヒーは野菜と同じ生鮮食品
コーヒー豆は茶色や黒っぽく、一見保存が効きそうに見えませんか?
数ヶ月そのまま放置しておいても、見た目には明らかな違いが現れませし、
賞味期限は生野菜よりもずっと長い。
保管も簡単で、保存食品のように捉えられがちです。
ですが実は、コーヒー豆って「生鮮食品」なんです!
コーヒー豆は、元々コーヒーの木に赤く実る「コーヒーチェリー」から取り出した種。
それを焙煎し、コーヒー豆として販売されています。
野菜と一緒で水分を含み、時間が経過するにつれ、徐々に品質は低下していく食品なのです。
こう考えると、コーヒー豆を販売しているお店は、”八百屋さん”と言ってもおかしくないです(笑)。
コーヒー豆を扱うお店は”八百屋さん”と考えると、なんだか親しみが湧いてきませんか?
自分で仕入れた生の状態のコーヒー豆を、オリジナルの焙煎度合いで提供しているコーヒー屋さん。
焙煎はどこか別のロースターさんにお願いして、焙煎したコーヒー豆だけを販売しているコーヒー屋さん。
大量生産して、安定した味わいのコーヒーを提供してくれるコーヒーチェーン。
それぞれのコンセプトを大切に、私たちにコーヒー豆を届けてくれています。
最も美味しい期間は、焙煎直後ではない!?
コーヒーが一番美味しく飲める期間は、どれくらいなのでしょうか?
それは焙煎後、「3日~20日後」だと言われています。
意外にも、焙煎直後ではないのです。
焙煎直後のコーヒー豆には、焙煎時に発生した炭酸ガスが溜まっている状態。
その奥にあるコーヒー豆の美味しさに関わる成分が、お湯側に移りにくくなっているのです。
焙煎から数日経つと、徐々にその炭酸ガスが抜けていき、コーヒー豆本来の美味しい成分が引き出されやすくなります。
この頃がコーヒーを美味しく飲める飲み頃。
新鮮なコーヒー豆は、お湯を注ぐともこもこ〜と、コーヒー豆内部の炭酸ガスが放出されて膨らむものですが、
実は膨らみすぎもあまり良くないのです。
焙煎後、数日経過して適度に炭酸ガスが抜けてきた頃が一番美味しい頃なのです♪
始めは素晴らしい香りを放っていたのにそれが感じられなくなったり、
酸化して美味しさが損なわれてしまうことはあります。
ですが、急激に品質が悪化する食品ではないので、焦って飲まなくても良いものなのですね。
コーヒー屋さんでコーヒー豆を購入したら、焙煎日をチェックし、その日から3〜5日後に飲み始めましょう。
そして、20日程度で飲み切れる量を購入する。
そうすると、焙煎後一番美味しい期間内である「3日~20日間」楽しめますよ。
「ブレンドコーヒー」と「シングルオリジン」の違い
コーヒーが好きな人は、「ブレンドコーヒー」「シングルオリジン」などという表現を聞いたことがあると思います。
「ブレンドコーヒー」は、複数のコーヒー生産国、生産地のコーヒー豆をそのお店独自に混ぜ、別の新しいコーヒー豆を作ること。
一方、「シングルオリジン」とは、一つの農園や生産者さんが生産したコーヒー豆のこと。
それに加えて、特定の品種だけで作られたもの、精製方法などに特徴があるものなどもあり、農園や生産者さんのこだわりが詰まっています。
コーヒーの銘柄に
スーパーなどの直売コーナーに写真付きで
「〇〇さん生産の大根」というように書かれた札をみたことがあると思います。
シングルオリジンは、まさにこんなイメージで、生産してくれた方の顔がはっきり分かるコーヒーなのです。
シングルオリジンと混同されがちなものに、「ストレートコーヒー」があります。
ストレートコーヒーとシングルオリジンは別のもの。
ストレートコーヒーは、単一の「生産国」「生産地域」で収穫されたコーヒー豆のことを指します。
シングルオリジンより広い範囲でくくられ、1つの銘柄とされます。
例を挙げると「モカ」。
「モカ」は、コーヒーを出荷している港の名前で、この港から出荷されたコーヒー豆は「モカ」として販売されます。
また、ブラジル産のコーヒーには「ブラジル」。
ジャマイカのブルーマウンテン山脈の限られた地域でのみ栽培されているコーヒー豆には、「ブルーマウンテン」という名前が付けられています。
※「スペシャルティコーヒー」とは?
コーヒー好きなら聞いたことがあるこのキーワード。
ここで少し解説しますね!
スペシャルティコーヒーとは、特定の評価基準をクリアした、高品質のコーヒーのことを指します。
持続可能性があり、どこでどんな風に栽培されたのか、いつどのように精製されたのかが明確。
コーヒーの品質も高く、徹底的に管理されていることが前提です。
農園や生産者、品種も明らかになっているので、購入する側は、よりコーヒーの生産者との繋がりを感じながら楽しむことが出来ます。
コーヒー屋さんに行くと、さまざまな農園のスペシャルティコーヒーが販売されています。
ぜひ、どんなコーヒーなのか、お店の人に聞いてみてくださいね。
コーヒー豆を買うなら豆のまま買う「豆タイプ」?粉にしてもらう「粉タイプ?」
コーヒー屋さんでコーヒー豆を購入する際、「豆のまま」購入するのか、コーヒー豆を挽いて「粉にして」購入するのか、
質問されたことはありませんか?
大前提、コーヒー豆を粉に挽くための「コーヒーミル」「コーヒーグラインダー」が手元にない場合は、
そのままお店で挽いてもらい、購入しましょう。
その際、1~2週間程度で飲み切れる量を購入するのがおすすめ。
コーヒー豆は挽いた状態にすると、酸素に触れる表面積が一気に増えて、急激に劣化します。
また、豊かな香りも日を追うごとにどんどん失われていきます。
少し面倒かもしれませんが、コーヒー豆を挽いた状態で購入する際は、美味しく飲み切れるサイクルを意識してちょこちょこ買いにいくのがおすすめです。
ここでの注意点が、コーヒー豆の挽き具合です。
コーヒー豆の挽き具合は、使用するコーヒー器具や、自分の好みで変わるもの。
お店のバリスタの方に「淹れ方」や「好きな味わい」を伝えることで、それに合った挽き具合にしてもらえますよ。
「鮮度を保ちながらコーヒーを楽しみたい」「ちょこちょこ買いに行くのが面倒」という方はぜひ、コーヒーミルを購入し、
豆のままでコーヒー豆を購入しましょう。
コーヒー豆の鮮度を守れるだけでなく、コーヒー豆を挽く感触や音、コーヒーの香りが部屋中に広がる幸福感など、
コーヒーの楽しみ方が倍増しますよ。
コーヒー粉がお湯に触れた瞬間に溢れるアロマ、モコモコ..... と盛り上がるコーヒー粉。
新鮮なコーヒー豆のフレーバー。
挽いた状態のコーヒーからは得られなような体験を、コーヒーを淹れるたびに、毎回楽しめるようになりますよ♪
「毎回コーヒー豆を挽くのが大変だー」という方は、ご自分のライフスタイルに合わせてコーヒー豆を準備する工夫が出来ます!
例えばですが、平日の忙しい時間帯に淹れるコーヒーは、お店で挽いてもらったコーヒー粉を使って、コーヒーメーカーで手軽に淹れる。
週末は、ゆったりと手動のコーヒーミルを使って豆のままで購入したコーヒー豆を挽く。
自分で挽いたコーヒー粉で、丁寧にハンドドリップを淹れる工程を楽しむ....。
コーヒー豆をお店で挽いてもらうか、コーヒー豆のままで購入するのかで、こんな風に淹れ方を選べたらとっても素敵です。
こちらに、コーヒー豆をそのまま購入する「豆タイプ」のメリット、挽いた状態で購入する「粉タイプ」のメリットをまとめているので、
ぜひ参考にしてください。
【コーヒー豆をそのまま購入「豆タイプ」を選ぶメリット】
- コーヒーミル選びにもこだわれる
- ”コーヒー豆を挽く〜抽出”の全工程をゆったりと楽しめる
- コーヒー豆を挽いた時の、最も香りを発する瞬間を楽しめる
【コーヒー豆をお店で挽いてもらって購入「粉タイプ」を選ぶメリット】
- ドリッパーなどのコーヒー器具があれば、すぐにレギュラーコーヒーを淹れられる
- 豆を挽く手間が不要なので、手軽にコーヒーを飲める
- コーヒーを1日の中で頻繁に飲む人に便利
- コーヒーを自分で淹れることに慣れていない初心者におすすめ
コーヒー豆の保存方法3つ
コーヒー豆は生鮮食品。
コーヒー豆の状態であっても劣化は進んでしまっています。
どのように保存すれば、鮮度をキープしてその味わいを長く楽しめるのでしょうか?
せっかく自分で選んだ大切なコーヒー豆。
なるべく購入したときの味わいで飲み切りたいですよね!
はるばる遠いところから海を越えてやってきてくれたコーヒー豆。
購入後、開封したとしてもこれら3点を守って頂ければ、常温保存でも十分に美味しい状態を楽しめます!
ぜひ、取り入れてくださいね。
【コーヒー豆の保存方法】
1. 高温多湿、直射日光が当たる場所は避ける
高温多湿、直射日光が当たるような場所は、コーヒー豆の劣化を早めてしまいます。
蛍光灯の光にも紫外線が含まれているので、室内であってもなるべく暗い場所に保管しましょう。
2. 酸素に触れないよう、しっかり封をする
コーヒー豆は、酸化にとっても弱い食品です。
開封前のコーヒー豆は密閉されていますが、一度開封してしまうと再度密閉することが難しいです。
そんなときは購入時の袋に入ったまま、「コーヒーキャニスター」という密閉性の高い保存容器に入れましょう。
フタの密閉性がしっかりしているもの、光を通さない不透明のタイプがおすすめです。
3. 1か月以内に飲み切る。
コーヒー豆を豆のままで保存する場合、美味しさが保たれるのは1ヶ月ほどと言われています。
コーヒー豆の状態だからといって安心せず、
消費サイクルを明確にして1ヶ月で飲み切れるコーヒー豆を購入しましょう。
「私が美味しいと感じるコーヒー(コーヒー豆)」の見つけ方・選び方
「選ぶ前に知っておきたいコーヒー豆の基本」で、コーヒー豆に関する基本的なことをご紹介しました。
この内容を踏まえて、ここの項目では、自分の好みのコーヒーの見つけ方・選び方を解説していきます!
コーヒー豆選びは、新しい扉を開いているような、旅をしているような気持ちにもなる、コーヒーの楽しみ方のひとつ。
一緒に探して、コーヒーの世界を広げていきましょう。
お届けする内容は、こちらの6つです。
【「私が美味しいと感じるコーヒー(コーヒー豆)」の見つけ方・選び方】
- コーヒーから感じるフレーバーを基にコーヒー豆を選ぶ
- 味覚バランス「酸味」「甘味」「苦み」の好みからコーヒー豆を選ぶ
- 特徴的な「味わいの傾向」からコーヒー豆を選ぶ
- 「ストレート」と「ブレンド」で選ぶ
- コーヒー専門店などのお店で探そう
- 新鮮なおいしいコーヒーを売っているのはどんなお店?
コーヒーは、とっても奥深いもの。
生産国や精製方法、焙煎士による焙煎度合いやブレンド方法、抽出をする側によるコーヒー豆の挽き方などの組み合わせで、
香りや味の特徴はさまざまに変化します。
色んな要素が絡まって、コーヒーのおいしさが表現されていると考えると、複雑そうに思えますよね。
ですが、コーヒー豆を選ぶ際に大切なことは、
「こんなコーヒーが、私の好きなコーヒーです」とはっきり伝えられること!
自分の好みを理解して、コーヒー豆選びを楽しんでくださいね。
1. コーヒーから感じるフレーバーを基にコーヒー豆を選ぶ
コーヒーを飲んでいて、「あ、オレンジっぽい感じがした」「後味は爽やかなりんごみたい」
というような、果物などのフレーバーを感じたことはありませんか?
始めは少し難しいかもしれませんが、果物などの風味をコーヒーからも感じらるようになれば、
自分好みのコーヒーに出会いやすくなります!
「チョコレートっぽい風味のコーヒーが飲みたい」「暑いからキリッとしたレモンのような後味を楽しみたい」
というように、フレーバーからその時に飲みたいコーヒーを選べるようになるのです。
もし、パッケージに「柑橘のような風味」と紹介されていたら、それをイメージして味わってみましょう。
そうすると、本当にそのような風味を感じとれるようになってくるので不思議です。
そして、コーヒーがますます好きになっちゃいます!
私もバリスタになりたての頃は難しく感じましたが、繰り返し味わっていくと「これかも!」と気づく瞬間が増え、
だんだん分かってきました♪
ペシャルティコーヒーは、そのような豊かなフレーバーが際立っているので、ぜひ試してみてください。
柑橘系に限らず、「ベリーのような風味」「アーモンド」「チョコレート」のようなフレーバーも感じ取れるようになりますよ。
2. 味覚バランス「酸味」「甘味」「苦み」の好みからコーヒー豆を選ぶ
「私が美味しいと感じるコーヒー(コーヒー豆)」の見つけ方・選び方」2つ目は、味覚バランスに注目した選び方です。
こちらも1. に近い選び方ですが、
「酸味」「甘味」「苦味」など、どの味覚を刺激するコーヒーが自分は好きか......を考えてみてください。
「酸味が強いコーヒーはゴクゴク飲みたくなる」「酸味が穏やかな方が飲み心地が良い」などと、自分の好みがより分かり、
コーヒー屋さんでそのようなコーヒーを提案して貰いやすくなります。
スペシャルティコーヒーの世界では、酸味や甘味、苦みなどのバランスを感じとって、味覚評価をします。
ですが、この味覚に正解はありません。
個人的な感覚になるので、自分の感じたことを積極的に表現し、それを基にコーヒー豆を選んでくださいね。
コーヒーに「甘味」というフレーズは、あまりしっくりこないという方もいるかもしれません。
ですが、しっかりと甘みを感じるコーヒー、たくさんあるんですよ♪
あまりイメージがつかなくて難しいと感じる方は、オレンジ、りんご、グレープなど、みずみずしい果物をイメージして飲んでみてください。
特にコーヒーを飲み干した後の余韻が、その果物を食べた後の口の中の感じに似ていることがあり、とっても面白いです。
青っぽい果物を感じるのか、熟した果物のような感じがするのか?
またそれらを美味しく感じるのかが分かり、コーヒーの甘さの好みが分かってきますよ。
普段からコーヒーを飲む際に、この味覚バランスに注目して飲んでみると、コーヒーの表現の幅が広がります。
「酸味はあまり強くない柑橘っぽいコーヒーが好き」
「しっかりした甘さもあるけど、コーヒーらしい苦味もあるコーヒー」という、自分の言葉で伝えられるようになりますよ。
食事をしているときと同じように、基本的な味覚表現をコーヒーでもやってみましょう!
3. 特徴的な3つの「味わいの傾向」からコーヒー豆を選ぶ
1と2の選び方は、自分の味覚を繊細に感じる方法なので、少し難しいと思ったかもしれませんね。
ですが大丈夫!
こちらの”特徴的な「味わいの傾向」からコーヒー豆を選ぶ”という方法は、1,2の方法よりも分かりやすいです。
コーヒー豆を選びやすくする、特徴的な味わいの傾向はこちらの3つです。
【特徴的な味わいの傾向】
『フルーティなコーヒー』
フルーティなコーヒーとは、ジューシーな甘さ、フルーツを感じさせる酸味がバランスよく口の中で広がる
『バランスがいいコーヒー』
どれか一つの風味などが突出していない、また何かが欠けた感じがせず、調和が取れていると感じる
『ビターなコーヒー』
苦味が強調されていると感じる
いかがでしょうか?
これら3つの特徴の傾向であれば、どれが自分の好みに当てはまりますか?
これで大まかな自分の好みが分かるので、グッとコーヒー豆を選びやすくなりますね。
4. 「ストレートコーヒー」と「ブレンドコーヒー」で選ぶ
「選ぶ前に知っておきたいコーヒー豆の基本」でも触れましたが、「ストレートコーヒー」と「ブレンドコーヒー」など、
コーヒー豆の大まかな分類から、コーヒー豆を選ぶ方法もあります。
「ストレートコーヒー」とは、単一の「生産国」「生産地域」で収穫したコーヒー豆のことを指し、
「ブラジル」や「コロンビア」などの銘柄で呼ばれています。
このストレートであれば、その国の特徴的な風味、個性を単品で味わえるので、他の生産国と比較するととっても楽しいです。
同じ生産国でも、違った生産地域で収穫されたコーヒーにも違いがあり、比較には終わりがありません.....!
「コーヒーってすごい」と感動できますよ。
それに対して「ブレンドコーヒー」は、複数の生産国や地域のコーヒー豆を混ぜたり、焙煎度合いが違うものを組み合わせているコーヒー豆ーのこと。
多くのブレンドコーヒーは、2~4種類程度の異なるコーヒー豆を混ぜ合わせています。
春をイメージしたブレンドコーヒー、夏向きのキリッととしたブレンドコーヒー、またはクリスマスのキラキラしたイメージを表現したコーヒー....。
このように単一のストレートコーヒーでは表現できないような風味や世界観を、新しく創造することができ、
また新たな出会いをもたらしてくれますよ。
5. コーヒー専門店などのお店で探そう
スーパーなどのコーヒーコーナーにも、たくさんのコーヒーが並んでいます。
ご紹介した選び方を、スーパーのコーヒーコーナーで生かして頂いても良いですが、より自分好みのコーヒーに出会いたいという方は、
ぜひ、コーヒー専門店、コーヒー豆の挽き売り店に行ってみてください。
始めは少し緊張するかもしれませんが、相手は日々コーヒーに向き合っているスペシャリストです。
きっとその緊張している様子も察して、リードしながらコーヒー豆選びを手伝ってくれますよ♪
そのお店のオリジナルブレンドを購入すると、お店のコンセプトや焙煎している方の好みが分かります。
そのお店のこだわりを、まずは購入者側が知るって、大切なことです。
それを基準にして、「このブレンドよりもしっかりしたコクを感じるものが飲みたい」「これよりも苦みが穏やかなものはどれですか?」
と、次にコーヒー豆を選ぶときにも、方向性が定まってスムーズに紹介してもらえますよ。
「ストレートコーヒー」や「シングルオリジン」などの中から、「苦味が強い」「酸味が弱い」といった味覚バランスをリクエストをして、
トライしてみるのもおすすめ。
また、気分やコーヒーを飲みたい場面(シチュエーション)を伝えたり、ケーキやお菓子など一緒に楽しむフードも伝えると良いですよ。
一回の来店で、少量ずつ同時にコーヒー豆を購入し、飲み比べするのも楽しいです。
私も良くやるのですが、常に数種類のコーヒー豆があると、飲みたい風味を個性とするコーヒーが選べ、
満足度が全く違います。
ここまでくるとコーヒー豆選びがとっても楽しくなり、ますますコーヒーのことを知りたくなりますよ!
6. 新鮮なおいしいコーヒーを売っているのは、どんなお店?
コーヒー豆の選び方についてご紹介していますが、
そもそも、大前提、そのコーヒー豆を販売しているお店が新鮮なコーヒー豆を販売しているのか......?
について、チェックするポイント、知っておいて損は無いはずです!
「おいしい」と感じるコーヒー豆は人それぞれ嗜好によりますが、そのコーヒー豆が新鮮かどうかは、お店側にかかっています。
対面で量り売り、挽き売りをしてくれるお店では何気にチェックしてみましょう。
店頭でのコーヒー豆の保存場所や方法、ケースの清潔度合いなど、気を配っているかどうか判断できるポイントがいくつかあります。
それをこちらでご紹介しますね。
コーヒー豆のケース(保存場所)はきれいか
まず、コーヒー豆が収められているケースは、清潔に保たれているでしょうか?
コーヒー豆から滲み出ているコーヒーオイル(油分)でテカテカし過ぎていたり、コーヒー豆の粉やカケラが溜まっていませんか?
また、誇りを被っていないでしょうか?
あまりに割れたコーヒー豆のかけらが混ざっているようなコーヒー豆は、きちんと選別されていない証拠なので、
そのコーヒー豆は大切に扱われていないように思えます。
(大量生産の場合は、プロセスが異なるので別です)
コーヒー豆のケース、チェックしてみてくださいね。
コーヒー豆のケースの設置場所は適切か
コーヒー豆に直射日光は天敵!
コーヒー豆のケースは、直射日光が当たらないように工夫されているコーヒー屋さんを選びましょう。
ディスプレイ用として、ちいさい瓶に焙煎されたコーヒー豆を入れて展示しているコーヒー屋さんもありますね。
そういったコーヒー屋さんは、販売用のものは、鮮度を保てるように別の場所に保管しています。
ケースの中のコーヒー豆の回転は早いか
そのお店のコーヒー豆は、売れ行きが良さそうなお店でしょうか?
すごく人気!というわけではなくても、お気に入りのカフェがそのお店のブレンドコーヒー豆を使用していたり、
ネット販売していたり、そのお店のコーヒー豆の回転の良さは、随所で感じ取れます。
コーヒー豆の回転が早いお店は、当然販売されているコーヒー豆の鮮度は新鮮ですよね。
また、一度に大量に焙煎せず、少量ずつ丁寧に焙煎しているコーヒー屋さんも信頼できます。
コーヒー豆の回転の様子、ぜひ注意して感じ取ってみてくださいね。
相談のポイントをバリスタが解説!コーヒー豆選びをコーヒー屋さんでやってみよう
ここまで、「選ぶ前に知っておきたいコーヒー豆の基本」
『「私が美味しいと感じるコーヒー(コーヒー豆)」の見つけ方・選び方』を解説してきました。
コーヒーに関する知識が増えて、実際に自分好みのコーヒーを見つけるポイントなども知れ、コーヒー屋さんに行きたくなったのではないでしょうか?
最後に、コーヒー豆選びを相談する時のポイントを、ここでご紹介したいと思います。
店員さんにコーヒー豆選びの相談をするとき、少し気をつけるだけでとってもコミュニケーションがスムーズになりますよ。
聞きたい内容を決めておくと、始めて行くお店でも緊張せずに楽しめます。
せひ、ご自分がコーヒー屋さんに行った時のことを想像しながら読み進めてくださいね。
「初めての来店」を気軽に教える♪
コーヒー豆を求めて、初めて行くコーヒー屋さん。
緊張しませんか!?
コーヒー豆が大きい瓶に入ってカッコよく陳列されていたり、コーヒー器具も高さを揃えて美しく並べられているような空間に身を置くと、私は少しドキドキします。
そうなると、肝心なコーヒー豆に集中できなくなってしまいますよね。
自分の緊張感を解きほぐす目的もありますが、店員さんがより自分のコーヒー豆選びのアドバイスがやりやすいように、
「初めて来ました」と伝えるととってもスムーズです。
初めての人におすすめの銘柄やブレンドを教えてくれるでしょうし、他のコーヒー屋さんと比較した場合の味わいなども、
色々と情報をくれやすくなります。
お店ごとに焙煎度合いはまちまちなので、深煎りを注文したつもりが自分にとっては中煎りほどの焙煎度合いだった... というようなズレも起こりにくいです。
自分について先にオープンになると、より良い提案を受け取ることが出来ますよ!
店員さんと自分との基準をマッチさせるためにも、「初めて来ました」と伝えましょうね。
いつも飲むコーヒー・好きなコーヒー・好きな味わいを教える♪
この流れで、どんなコーヒーをいつも飲んでるのか?
好きなコーヒーや味わいなども伝えてください♪
コーヒー屋さんは、その方の満足できるおいしいコーヒーを提案することを目的としています。
ご自身の好みを先に伝えることで、ピンポイントでおいしいコーヒーに出会えるかもしれません。
コーヒーの味の表現って、慣れてないと難しいもの。
店員さんはそれもしっかり理解してくれているはずなので、簡単に「すっきり、さっぱり」「苦いのは好きじゃない」
などでも全然OK!
「缶コーヒーが好き」「毎日コンビニのコーヒーを飲む」「スーパーのコーヒーコーナーでしかコーヒー豆買ったことがない」
など、プロの方に言うのに少し勇気が必要かもしれませんが、
そこからコーヒー選びは始まります。
いつもは缶コーヒーなのに、そのお店にわざわざ来てくれた...... と知った店員さん。
きっと喜びますよ!
「コーヒーってこんなにおいしくて楽しいものなんだ」ということを知ってもらうため、丁寧にサポートしてくれるはずです。
どんな時に飲む?食事と一緒に合わせる?贈り物用?
.....飲むシーンや用途を教える♪
コーヒー自体の好みを伝えることは、コーヒー選びにとっても重要ですが、どんなシーンや用途で飲むのかを伝えると、
よりピンポイントで自分にマッチしたコーヒーに出会えます。
「朝飲みたいから、酸味が効いたすっきりしたコーヒー」「食後に飲みたいから、風味が強くないコーヒー」、
「来客用にバランスがとれたコーヒーを数種類欲しい」などのように、具体的なコーヒーを飲むシーンを伝えましょう。
コーヒー好きの大切な人に贈り物を.... という時なども、きっと丁寧にヒアリングしてくれるはず。
コーヒーの好み、器具を持っているのか。
コーヒー豆は挽いた方が良いのかそのままが良いのか。
色んな情報を基に、その方にピッタリのコーヒー豆を選んでくれますよ。
こうして見ると、コーヒー豆をお店で購入する時、自分から色々と情報を開示することって大切なんですね!
初めて行くようなコーヒー屋さんではぜひ、これらのことを意識してみてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「コーヒー豆の選び方」をテーマに、コーヒー豆を選ぶ前に知っておくと良い基礎的な知識、実際のコーヒーの選び方、
コーヒー屋さんでバリスタの方に相談しながら一緒にコーヒー豆を選んでもらうポイントまで、お届けしました。
コーヒー豆選びって、正解はないものです。
「自分が好きなコーヒーを探す旅」
こんな風に考えたら、ただのコーヒー豆選びが、自分を見つめる豊かな時間になりますよ。
コーヒーのフレーバーや酸味や甘味、苦味などを捉えることが難しく感じるかもしれませんが、
始めは分かりやすく「ブラジル」「コロンビア」という産地でピンポイントに選んだり、焙煎度に絞って選んだり、
何か1つに絞って決めてみるだけで十分!
それを基準に次のコーヒー豆を選ぶと、「前回のコロンビアよりも飲みやすい」「これよりももっと深煎りが好きかも」
という風に、徐々に自分の好みに近づいていけます。
自分の感覚を丁寧に見つめて選んだコーヒーは、みなさんのコーヒーの時間をもっと豊かにしてくれます。
新しい出会いをくれるコーヒー豆選び、楽しんでくださいね!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
今後もten to ten(点と点)では、みなさんがコーヒーについてもっと興味が湧いたり、コーヒーのことをより好きになれるような情報をお伝えしていきます。
次回の記事も、ぜひお楽しみにしていてください。