今日も、ten to ten(テントゥテン)にご訪問頂き、ありがとうございます。
ten to ten(テントゥテン)では、「自分好みのコーヒーに出合う」をテーマに、コーヒーに関する情報をお届けしています。
今回ご紹介する内容は、「サイフォンの選び方」です。
サイフォンとは、サイフォン式コーヒーとも呼ばれ、見た目はまるで理科の実験道具のようなコーヒー抽出アイテムです。
お湯を沸騰させながら抽出するので、香り高くてコクのある、しっかりとした味わいのコーヒーが楽しめます。
本格的な喫茶店やカフェで使われていることが多いので、コーヒー好きの人は目にしたことがあると思います。
使い方に慣れれさえすれば、自宅でも気軽にサイフォンコーヒーを抽出することが出来ますよ!
しかし、サイフォンに憧れはあっても、選び方でつまずく..... という人は多いと思います。
他のコーヒー抽出器具では使用しないアルコールランプなどの熱源の形式は色々な種類がありますし、容量もさまざま。
付属部品も多く、一体どれを選べば良いか悩んでしまう.... という人は、今回の記事がお役に立てると思います!
今回の記事では、サイフォンの選び方・違いなどを6つのポイントに絞ってご紹介していきます。
サイフォンの「熱源」「容量」「製品規格」「付属品」「手入れのしやすさ」、さらにはHARIO(ハリオ)などのサイフォンを販売している定番の「人気メーカー4つ」も解説しています。
これらのサイフォンの選び方を知れば、自分にぴったりの1台を見つけることが出来ますよ!
コーヒーにこだわりたい人、サイフォンに憧れてはいるけれどなかなか決められない人、要チェックしてくださいね。
皆さんのコーヒーライフがより豊かになりますように!
Contents
「サイフォン」とは、気圧の変化を利用しながら抽出するコーヒー器具
理科の実験器具のようなガラス製のサイフォンは、見た目が美しい上、とってもユニーク!
お湯が上下に移動しながらコーヒーの抽出が進んでいく光景を、わくわくしながら眺めることが出来ます。
とっても演出効果の高いコーヒーの抽出器具ですが、その仕組みは気圧の変化(蒸気圧と大気圧)を利用しています。
下部のガラスボールに入れたお湯を沸騰させて、蒸気圧を発生させます。
押し上げられたお湯が、上部のロートにセットされた濾過器フィルターとコーヒー粉と接触し、コーヒーの抽出が進むしくみとなっています。
文字にするとなんだか難しく感じるかもしれませんが、端的に言うと「熱々のお沸騰したお湯がコーヒー粉に触れる」ということです。
高温を保ちながら抽出が進むので、他のコーヒーの抽出方法よりもずっと、豊かな香りを楽しめます。
風味がしっかりと引き出され、コーヒー豆本来の持ち味が活かされた1杯になるのも大きなメリット!
雑味が抑えられ、クリアな印象です。
また、90℃前後のお湯を上から注いで抽出するドリップ式のコーヒーに比べると、コーヒーオイルがより多く抽出されます。
それにより、濃度が濃く、口当たりがリッチでマイルドになるのも特徴と言えます。
濃厚なコーヒーが好き!という人にとっては、大きなメリットですね。
複雑そうに見えますが、手順を覚えさえすれば、いつでも安定した味わいのコーヒーが入れられます。
コーヒーを自分で抽出するのに慣れていない、という初心者でも大丈夫。
お湯の温度や抽出時間を自分で調節することも出来るので、自分なりの味を出す楽しみも味わえます。
ただ、他のコーヒーの抽出方法の種類と比較すると、使用する部品が多め。
最低限必要な部品は6個以上あります。
購入するにあたって、前もって「こんな部品が必要なんだな」ということを理解しておくと良いですよ♪
こちらがその、サイフォンの主な部品6つです。
【サイフォンの主な部品6つ】
- ガラスボール
- フタ
- 濾過器フィルター
- 熱源
- スタンド
- へら
ドリッパーとペーパーフィルターさえあれば、手持ちのマグカップとケトルで淹れられるハンドドリップコーヒーとは違いますね。
いざ、抽出しようとした時に、「あれ、この部品が足りない〜」ということにならないように、主な部品を確認しておきましょう♪
※サイフォンは、コーヒー専用の抽出器具だと思っていませんか?
実は、紅茶やハーブティーなども楽しめるんですよ!
熱いコーヒーよりも、今日はお茶系を飲みたい気分だな.... というとき、香り高い紅茶やハーブティーでホッと一息つくことも出来ます。
ぜひ、こちらも購入の際の検討材料にしてくださいね。
では、次から、サイフォンの種類や違い・6つの選ぶポイントを見ていきましょう!
読み進めることで、自分の好みに合ったサイフォンが見つかりますよ♪
サイフォンの種類や違い・6つの選ぶポイント
サイフォンの種類や違い・選ぶポイントは、こちらの6つです。
どのサイフォンを選べば良いか迷ったら、これらのポイントに注目しながら選択していくと良いですよ。
【サイフォンの種類や違い・6つの選ぶポイント】
- サイフォンの熱源|抽出のしやすさに影響を与える熱源を、まずはチェック
- サイフォンの容量|サイズを確認!最初に選びやすいのは、2~3杯用
- サイフォンの製品規格|使いやすさに関わる!使用出来るフィルターや熱源などを確認
- サイフォンの付属品|壊れても手に入りやすいかどうかをチェック!
- サイフォンの手入れのしやすさ|抽出後にどんな手入れをするのかを確認
- サイフォンの人気メーカー4つ|HARIO(ハリオ)・KONO(コーノ)・BONMAC(ボンマック)・TWINBIRD(ツインバード)などから選ぶ
サイフォンの熱源|抽出のしやすさに影響を与える熱源を、まずはチェック
サイフォンの種類や違い・6つの選ぶポイントの1つめは、サイフォンの熱源についてです。
サイフォンの熱源は、大きく4種類に分けられます。
その4種類は、「アルコールランプ」「ガストーチ」「ハロゲンランプ」「電気」。
熱源によってメリット・デメリットがあるので、事前に確認しておくと良いですよ♪
以下より、順番にご紹介していきますね!
アルコールランプ:備品が備えやすいので、初心者の人におすすめ
サイフォンの製品の中でも、最も種類の多い熱源が、このアルコールランプ。
始めてサイフォンに挑戦する、という人におすすめです!
ライターやマッチなどの着火に必要な道具が追加で必要ですが、子供の頃の理科の実験を思い出しながら、楽しい気持ちで行えます♪
また、コーヒーを作る過程も、炎をゆらゆらと眺めながら行えるので、よりリラックス出来そうです。
アルコールに浸かっている繊維製の芯の部分を長く出したりすることで、火加減の調節が可能。
製品展開が幅広く、いろんなメーカーの中から選ぶことが出来ます。
付属品として、元々サイフォンセットについてくるケースが多いというのも、初心者向けと言えます。
デメリットとしては、風によって炎が揺れやすいところ。
野外はもちろんですが、室内のエアコンなどの風によって火がガラスボールから離れてしまうこともあります。
また、アルコールを切らさないように、定期的に購入しなければなりません。
この燃料用のアルコールは、薬局や販売元のメーカーで簡単に手に入るので、備品不足が心配な場合は、多めにストックしておくことをおすすめします。
ガストーチ:高火力での抽出可能!火力調節も手軽に出来る
続いては、「ガストーチ」です。
ガストーチとは、可燃性ガスであるプロパンやブタンなどを使用し、瞬時にノズルの先端から高温の炎を噴出させることが出来る道具のこと。
別名、「ガスバーナー」とも呼ばれ、こちらの方が馴染みのある人が多いと思います。
ガストーチの魅力は、火力調整がとっても簡単で、ダイヤルを回すだけですばやく火力をアップダウンさせることが出来るところ。
ライターやマッチを使用することなしに、簡単に火を着けられるのもメリットです。
アルコールランプの場合、日常生活であまり出番のないライターやマッチで着火させる必要があります。
ライターやマッチを扱うのがいささか不安.... という人にも、ガストーチはぴったりでしょうね。
安全ストッパーが付いているガストーチ製品もあるので、このタイプだと更に安心感があります。
多くの家庭用サイフォンに使用するガストーチは、カセットコンロ用のガスボンベでもOK!
カセットコンロ用のガスボンベは、スーパーやドラッグストアなどでも簡単に入手可能です。
また、サイフォン専用のガストーチは、大きさもコンパクトなタイプが多いのも特徴です。
家庭の卓上でも、アウトドアシーンでも邪魔になりにくく、使いやすいのもメリット♪
デメリットとしては、サイフォンとガストーチがセットで販売されている場合が少ない、ということ。
別途 自分で選んで購入する必要があります。
ガストーチでよく知られたメーカーは、「REKROW(リクロウ)」や「HOTERY(ホッテリー)」。
近頃は、この他にもガストーチを取り扱う代理店も増えていますよ。
また、ガス漏れに注意が必要な点も、デメリットに感じる人もいるかもしれません。
シューという異音、変な匂いがある場合、ガスが漏れている可能性があるので、装着時に確認しながら使用するようにしましょうね。
※サイフォンを3台以上も横に連結して、同時に着火出来る「ガステーブル」というものがあります。
都市ガスやLPガスを引いて使用するものなので、一般的な家庭には不向きです。
ですが、本格的な喫茶店やカフェに設置されているのを見ると、とってもカッコ良い!
喫茶店やカフェに訪れた際は、どんな感じなのか ぜひ見てみてくださいね♪
ハロゲンランプ:抽出後に保温ができる上、温かい色のランプは優秀なインテリアとして機能
ハロゲンランプは、白熱電球の一種で、光が発する熱を使いお湯を温めます。
フラスコの下側から光で照らしつつあたためるので、幻想的な見た目を楽しめます。
照らされた液体が美しいので、おしゃれなインテリアとしてもお部屋の雰囲気を素敵に演出してくれます。
機能面でもすぐれているのが、このハロゲンランプ。
火力調整はダイヤルを回しながら簡単に行え、保温も可能です。
操作を直感的に行えるので、機械が苦手.... という人にもおすすめです!
サイフォン用のハロゲンランプは、高めの本体価格がデメリット。
シンプルに火力調整が出来るダイアル式のタイプでは、サイフォンとセットで27,000円程。
コーヒーの抽出器具としては、かなり高価に感じる人も多いと思います。
また、火力を確認しながら調整したり、火力とその持続時間をメモリーで記憶させる機能が付いたタイプは、50,000円以上......。
しかし、このようなプロ向けのハイスペックのタイプに大きな魅力を感じる人もいるはずですよね。
この価格帯がご自身の予算内でこだわりが強い人、スマート式でプログラミングも可能なサイフォンで、本格的に楽しみたい!という人はぜひ、選択肢のひとつに入れてくださいね。
電気:消耗品などが不要なので手軽に使える
サイフォンの熱源の最後は、「電気」です。
この電気で温めるサイフォンヒーターは、とっても手軽!
アルコールやガスボンベなどは、使い切ったタイミングで補充や交換をしなければなりませんが、電気の場合はそういった手間は必要ありません。
消耗品無しで使い続けることが出来るので、ランニングコストもかかりませんよ。
また、ハロゲンヒーターと同様、操作が簡単なのも大きな魅力♪
ボタンを押すだけでお湯の温めをスタートでき、保温が可能なタイプも登場しています。
冷めにくいので、熱々の状態をキープしてゆっくり飲みたい人、多めに淹れて自宅に招いたお客さんとシェアする場合などに電気は向いていますね!
また、アルコールランプやハロゲンのように火を使わないので、炎に直接触れることがありません。
やけどへのリスク対策になるので、安全性重視のサイフォンを探している人にとっては大きなポイントになりますね!
シンプルな構造により、電気ヒーター部分とフラスコなどのガラス部分は簡単に分離が可能。
使用後のお手入れが楽なのも特徴です。
このように簡単に扱える電気のサイフォンですが、火力調整ができないタイプのサイフォンもあります。
自分なりの味を出したいという人は火力調整が可能なタイプであるかを、必ずチェックしましょう!
火力調整は、サイフォンコーヒーの味わいに大きく影響するポイント。
火力調整ができないタイプのサイフォンは、コーヒーメーカーのようなイメージですね。
逆に火力調整ができるタイプは、ハンドドリップのようなイメージです。
自分で淹れている感覚を楽しみ、違う味わいを探りたい場合は、火力調整ができるダイヤル付きのタイプにしておきましょう。
サイフォンの容量|サイズを確認!最初に選びやすいのは、2~3杯用
サイフォンの種類や違い・6つの選ぶポイントの2つ目は、サイフォンの容量についてです。
普段、一度に淹れるコーヒーの量はどれくらいでしょうか?
サイフォンの本体サイズ、実は色々とあり幅広いので、自分が必要とする容量に合わせて選ぶと失敗がありません。
一般的な多くのメーカーは、1杯用、2〜3杯用、5杯用の3サイズ展開です。
以下より、サイズごとの特徴をご紹介するので、ぜひ、参考にしてくださいね。
【サイフォンの容量:1杯用、2〜3杯用、5杯用】
1杯用(出来上がり量:120mlほど)
1杯用のサイフォンで淹れたコーヒーの出来上がり量は、120mlほどです。
一人暮らしだから1杯分しか淹れない、という人は1杯分のサイフォンが良いでしょう。
容量が小さいということのメリットは、使用しないときの保管場所に困らないこと。
小型の器具は、移動させるのも楽ですね!
しかし、小型のサイフォンは、小さいゆえに使えない熱源があることもあります。
一般的なサイズは2~3杯用なので、気に入ったデザインの1杯用と自分が使いたい熱源がマッチしない場合があるかもしれません。
熱源は付属で付いているのか、別で購入する場合は、どのタイプの熱源が使えるのか、確認しておきましょうね!
また、サイズが小さいと洗いにくい.... 、抽出しにくい...... と感じる人もいるかもしれません。
せっかくのコーヒータイム、日々使いやすいものを選びたいですよね。
2杯用のサイフォンでも、1杯分の抽出が可能なので、少し迷った場合は一般的なサイズの2杯用がおすすめです。
2~3杯用(出来上がり量:240〜360mlほど)
2~3杯用のサイフォンで淹れたコーヒーの出来上がり量は、240〜360mlほどです。
大きめのカップで1〜2杯、一般的なコーヒーカップの半量ほどのデミタスカップであれば、4杯分ほどがとれます。
日本だけでなく海外でも、この2~3杯用のサイフォンは一般的なサイズ。
喫茶店でもこの2~3杯用のサイフォンがよく使われている印象です。
3杯用だと大きめに感じるかもしれませんが、30cm程なのでA4ノートくらいの高さです。
幅も20cm程なので、そこまで場所を取らずコンパクトな印象です。
サイフォンが初心者でも扱いやすいのが、この2~3杯用。
破損してしまった場合の替えの部品が手に入りやすく、使用可能な熱源の幅も広いです。
3人用マックスで淹れる場合、蒸気圧によるお湯の上下運動に時間がかかるので、コクの深いコーヒーに仕上がります。
(全体でおおよそ7~10分ほどの抽出時間です)
5杯用(出来上がり量:600mlほど)
5杯用のサイフォンで淹れたコーヒーの出来上がり量は、600mlほどです。
600mlのコーヒーを一度に淹れられるので、大人数で集まったときにぴったりです。
演出効果が高く、お湯が入っているガラスボールのサイズも大きくて存在感があります。
こんな抽出器具でコーヒーブレークを家族や友人と楽しめたら、とっても素敵ですね!
熱源はアルコール、電気どちらもOKなタイプもあるので、購入前に確認してくださいね!
2~3杯用と同じく、一度に抽出する量が多いので、お湯とコーヒー粉が触れ合う時間も長くなります。
こうなると、2~3杯用よりも苦味が出やすく、全体として濃い印象のコーヒーが抽出されることになります。
あまり濃いと飲みにくい... という人でも大丈夫!
「コーヒー粉の挽き目を若干粗くしてみる」、「差し湯をする」などをすることで、自分で濃度調整が可能です。
色々と手を加えて、自分の口に合ったレシピを作ってみてくださいね。
サイフォンの製品規格|使いやすさに関わる!使用出来るフィルターや熱源などを確認
サイフォンの種類や違い・6つの選ぶポイントの3つ目は、サイフォンの製品規格です。
自分にとって使い勝手が良いタイプのサイフォンかどうか? は、製品規格を確認することで、判断がつきやすいです。
デザインなどの見た目からサイフォンを選ぶのもとってもよい方法です!
ですが、「熱源は電気がよかったのに、対応していなかった」「ステンレス製のフィルターがはまらない仕様だった」など、思った通りの使い方が出来ないサイフォンだったら、とっても残念ですよね。
製品規格を確認するのは少々面倒なことに感じるかもしれませんが、購入前にしっかりと目を通しておくことで、使い始めてから「あちゃ〜」となることがありませんよ♪
基本は、制限なく色んな要素に対応したタイプのサイフォンがおすすめです。
セットするフィルターの種類や、ご紹介した熱源のどのタイプが合うのか?
お湯を沸かす下ボールはセパレートになっていて、サーバーとしてそのまま使えるのか?
など、使用用途を製品規格でチェックしましょうね。
サイフォンにセットするフィルターについて、少しご紹介しますね♪
サイフォンのフィルターは、ドリッパーと同様に紙、布、ステンレス製などがあります。
紙のフィルターで淹れたサイフォンコーヒーはすっきりした印象に。
布のフィルターで淹れたサイフォンコーヒーは、ほどよい油分も一緒に抽出されるので、口当たりが滑らかなコーヒーになります。
ステンレス製は、紙や布のように細かい微粉をキャッチせず、網目(メッシュ)をそのまま通過するため、より濃厚な口当たりになりますよ。
自分の好みに合ったコーヒーに仕上がるフィルターを選び、それに対応したサイフォンを選びましょう。
複数のフィルターに対応したモデルや、もともとステンレス製のフィルターが付属しているサイフォンもありますよ。
その日の気分で、味の違いを楽しむのも良いですね。
製品規格の熱源についてですが、サイフォン本体に対応したものを必ず使うようにしてください。
もし、対応していない熱源でサイフォンを加熱してしまった場合、破損の原因となってしまうことも.....。
安全に使い続けるために、どの熱源が対応しているのか 事前に確認しておきましょうね!
サイフォンの付属品|壊れても手に入りやすいかどうかをチェック!
サイフォンは、様々なコーヒーの抽出方法の中でも、細かい部品を多く使用した抽出器具です。
ガラスの付属品も多く、セットする濾過器の部品も小さめ。
壊れたり、思いがけず部品を無くしたりすることがあるかもしれません。
また、使い続けていくうちに自然と破損する場合もあります(経年劣化)。
そういった時のために、事前に確認しておくと良いのが、「代えの付属品を販売してるメーカーなのか」「付属品が手に入りやすいかどうか」「どこで購入できるのか」などです。
サイフォンに使い慣れていない初心者の人は、製品専用のスペアパーツを切らさずきちんと販売しているメーカーがおすすめ。
部品ごとに細かく購入出来るようなメーカーだと、必要なパーツだけを指定して購入することが可能です。
細かいパーツのみ購入できれば、費用も低価格に抑えることが出来ますよ。
サイフォン本体の価格が高いと、その付属のパーツも高価になる傾向があります。
「同じメーカーの付属品が割高だな...... 」「代えのパーツが欲しいのに、本体販売のメーカーにはパーツが販売されていない」というときは、他のメーカーの付属品でも、対応可能な場合があります。
他のメーカーとの互換性があるのかどうかも含めて検討し、サイフォンを購入しておくと安心ですね。
サイフォンの手入れのしやすさ|抽出後にどんな手入れをするのかを確認
コーヒーに限らず、道具の片付けが面倒なものは、日常生活で自然と出番が少なくなってしまうものですよね。
サイフォンは使用後、毎回部品を分解して洗浄しなければなりません。
また、他のコーヒーの抽出器具よりも、細かくて特殊な形状をしたパーツが多いです。
洗浄中に紛失してしまうことも......。
いくら美味しいコーヒーが淹れられても、このように使用後のお手入れが面倒に感じてしまうと、サイフォンでコーヒーを淹れなくなってしまう人もいるかもしれませんね。
このように、お手入れのしやすさは、重要な選ぶ基準の1つ。
サイフォンの形状やデザインは、メーカーごとに微妙に異なっているので、購入前に洗いやすさを確認していおくと安心です。
なるべくシンプルな構造のものを選びましょう。
ガラスで出来ている上部のロートは、スポンジがゆったり入る幅の広さの容器だと、中のコーヒー汚れをしっかりと落としやすいです。
上部のロートと、下部のフラスコ部分の繋ぎ目のボール部分の幅もチェックしましょう!
この部分が広いと、スッとスポンジが入り、とっても洗いやすいですよ。
洗浄作業自体はさほど難しくないので、慣れてしまえばすぐに定着すると思います。
なお、サイフォンコーヒーのフィルターは、紙製の他にも布製、ステンレス製も登場しています。
紙製のフィルターだと使い捨てですが、布製やステンレス製の場合は本体の洗浄にプラスして洗う必要があるので、注意してくださいね。
サイフォンの人気メーカー4つ|HARIO(ハリオ)・KONO(コーノ)・BONMAC(ボンマック)・TWINBIRD(ツインバード)などから選ぶ
サイフォンの種類や違い、選ぶポイントを、ここまでで5つご紹介してきました。
選ぶポイントが多くて、自分では絞りきれない...... という人もいるかもしれませんね。
そんな人は、人気コーヒーメーカーの中からサイフォンを選んでみましょう!
今回は、特に人気の高い、HARIO(ハリオ)・KONO(コーノ)・BONMAC(ボンマック)・TWINBIRD(ツインバード)の4つのブランドのサイフォンをご紹介していきますね!
人気メーカーのものは、販売サイトに寄せられているレビューも多いので、口コミなどもチェックしながら検討してくださいね!
【サイフォンの人気メーカー4つ|HARIO(ハリオ)・KONO(コーノ)・BONMAC(ボンマック)・TWINBIRD(ツインバード)】
HARIO(ハリオ)
HARIO(ハリオ)は、1921年創業の日本の耐熱ガラスメーカーです。
当初は理科の化学実験で使うような、理化学品を中心に製造販売していましたが、1948年にコーヒーサイフォンの製造・販売をスタートさせました。
HARIO(ハリオ)はサイフォンだけでなく、世界中のバリスタが愛用している円錐型ドリッパー「V60」 、ドリップポットなども有名です。
HARIO(ハリオ)のサイフォン製品の特徴は、取り扱っている種類が多いこと!
熱源はアルコール、ガストーチどちらもあり、1杯用から5杯用までの容量も選べるので、自分の使い勝手に合わせてチョイスすることが出来ます。
また、その他の備品や付属品が多いのも大きな魅力です。
サイフォン専用のスタンド、そのスタンドや上部のボールに取り付ける小さなゴムまで個別に販売しているので、紛失・破損した場合に便利です。
必要な部品だけを注文、購入できるのは嬉しいですね!
サイフォンに慣れていない初心者にとっては、強力な安心材料になると思います。
デザインもシンプルで使い勝手が良く、長く使っても飽きのこないものになっています。
また、「テクニカ」というHARIO(ハリオ)のサイフォンブランドは、業務用のガスバーナーでも、アルコールランプでもどちらも使用できます。
喫茶店でプロのバリスタが使用するタイプですが、家庭用としても気軽に製品を購入することが出来ますよ。
「テクニカ」でサイフォンコーヒーを淹れるプロフェッショナルの人も多く、とっても信頼出来る製品の1つ。
日本の”ワールドサイフォニストチャンピオンシップ”というサイフォンコーヒー抽出の大会でも、公式器具として使用されています。
KONO(コーノ)
KONO(コーノ)は、1925年創業の、「コーヒーサイフォン」や「円錐フィルター」などのコーヒー抽出器具開発と販売を行うメーカーです。
コーヒーの抽出器具のみならず、コーヒー豆の焙煎加工なども行い、日本を代表するコーヒー関連の老舗ブランドとも言えます。
2025年で創業100周年を迎えたKONO(コーノ)の製品作りのモットーは、「コーヒーの持ち味を素直に抽出する」こと。
プロのバリスタはもちろん、味にこだわる一般家庭の人たちにまで、高品質で使いやすいKONO(コーノ)の製品は、広く親しまれています。
KONO(コーノ)のサイフォンの特徴は、細部に渡ってこだわりが感じられ、しっかりと作り込まれていること。
例えば、下部のフラスコ内部へ抽出されたコーヒーが落ちる際、特殊な濾過器(フィルター)のおかげで、灰汁が一緒に落ちないような構造になっています。
より美味しいサイフォンコーヒーが抽出出来ますよ!
フィルターの種類は微粉が出にくい布、使い捨ての紙から選べます。
他の備品も充実しており、初心者にはアルコールランプなどの熱源がセットになったタイプがおすすめです。
老舗ブランドらしいレトロな雰囲気のあるデザインは、昔ながらの喫茶店をイメージさせます。
どんなインテリアにも馴染み、空間を素敵に彩ってくれそう。
2杯、3杯、4杯とサイズ展開が豊富なので、一番使いやすい容量のものを選んでくださいね。
BONMAC(ボンマック)
BONMAC(ボンマック)は、1964年創業のラッキーコーヒーマシン株式会社が立ち上げた自社のコーヒーブランドです。
「高品質でリーズナブルな機器開発」をテーマに、1982年にスタートしたBONMAC(ボンマック)。
サイフォンはもちろん、家庭用のドリップポットやペーパーフィルター、業務用コーヒー機器まで取り揃えています。
BONMAC(ボンマック)製品の大きな特徴は、品質、デザイン、コストパフォーマンスの3つを兼ね備えていること!
リーズナブルにサイフォンを始めたい、という人におすすめです。
BONMAC(ボンマック)のサイフォンの製造は、実はHARIO(ハリオ)が行っています。
HARIO(ハリオ)のサイフォンブランドである「テクニカ」と同じ規格になっているので、互換性のある備品をHARIO(ハリオ)から購入できることもあります。
上品な印象を与えてくれる金色のサイフォンは、高級感のあるお部屋の雰囲気にしてくれるでしょうね。
TWINBIRD(ツインバード)
TWINBIRD(ツインバード)は、1951年創業の家電製品全般の企画、製造と販売をしている日本の企業です。
金物の街として有名な新潟県の燕三条で誕生したTWINBIRD(ツインバード)は、職人や各分野のスペシャリストと手を組み、こだわりの製品をつくり続けています。
TWINBIRD(ツインバード)のサイフォンは、慣れていない人でも安心な電気式。
アルコールランプやハロゲンヒーターなどの特別な熱源を使用せず、手軽にサイフォンを楽しむことが出来ます。
見た目もなんだかコーヒーメーカーのよう。
インテリアの邪魔をせずに、クラシックな雰囲気を演出してくれます。
操作もとってもシンプル!
多機能なコーヒーメーカーとは異なり、必要最小限のボタン操作で抽出が出来るようになっているのも大きな魅力です。
電気コード(電気プラグ)は、本体から楽に取り外しが出来るマグネット式になっているので、移動させるときや汚れを拭き取るときに大変便利です。
サーバーと取っ手部分はネジで固定されているだけなので取り外しが可能。
注ぎ口も大きくなっているので、使用後の水洗いも簡単です。
また、サーバーを外すと自動でスイッチオフになる機能が搭載されているので、うっかりスイッチを切り忘れた時でも安心ですよ。
TWINBIRD(ツインバード)のサイフォンの上部のロート、サーバー部分(フラスコ部分)は、上でご紹介したHARIO(ハリオ)製となっています。
HARIO(ハリオ)のガラス製品は、本格的なプロ仕様。
しかも、国内工場で生産されています。
本体の組み立ては燕市にある本社工場で生産されているので、製品を選ぶ際は国産にこだわっている、という人にもおすすめです。
最後に...|サイフォンは、コーヒーの世界を更なる深みにいざなってくれる!
自分にぴったりなタイプを見つけよう
いかがでしたか?
今回の記事は、サイフォンの選び方をテーマに、種類や違い・選ぶポイントをご紹介してきました。
理科の実験器具のようなガラス製のサイフォンは、抽出過程をわくわくしながら観察できる、とってもユニークな抽出器具。
高温で抽出することで豊かな香りを楽しめる上、安定したコーヒーを淹れられるのも魅力です。
見た目も味も本格的なので、コーヒーの世界に更に深く踏み込んだ気持ちになる抽出器具です。
サイフォンの種類や違い・選ぶポイントは6つ。
サイフォンの「熱源」「容量」「製品規格」「付属品」「手入れのしやすさ」「人気メーカー」でした。
使用感に大きく関わるサイフォンの4つの「熱源」、「容量」は、自分にとってぴったりのタイプを見つけると失敗がありませんよ。
使用出来るフィルターや熱源に関わる「製品規格」、買い直す場合の「付属品」の手に入りやすさ、使用後の「手入れのしやすさ」は、長く使い続けるために重要なポイント!
ぜひ、参考にして頂きたい部分です。
また、「人気メーカー」から選ぶのも手!
人気メーカー4つをご紹介しているので、HARIO(ハリオ)・KONO(コーノ)・BONMAC(ボンマック)・TWINBIRD(ツインバード)の製品の特徴もチェックしてみてくださいね!
今回の記事が、みなさんのサイフォン選びにお役に立てたら嬉しいです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
ten to ten(テントゥテン)では、今後も「自分好みのコーヒーに出合う」をテーマに、コーヒーに関する情報をお届けしていきます。
その他の記事も、ぜひ参考にしてくださいね!
また、次回の記事でお会いしましょう!