コーヒーの抽出器具

いろんなコーヒー抽出器具12種類をご紹介!名前や特徴、使い方・淹れ方まで

 

今日も、ten to ten(点と点)にご訪問頂き、ありがとうございます。

ten to ten(点と点)は、みなさんがコーヒーをもっと好きになれるような情報をお届けしています。

 

今回は、コーヒーの抽出器具を12種類、盛りだくさんにご紹介します!

みなさんは今、どんなコーヒー抽出器具でコーヒーを淹れていますか?

抽出器具が違えば、その味わいや特徴、淹れ方まで全く異なるのがコーヒーの面白いところ。

せっかく自分で淹れるのだから、コーヒー豆の良さをより一層引き立て、「最高に美味しい!」って思いたいですよね。

 

コーヒー粉を濾すフィルターの違いでも「ペーパードリップ」、「ネルドリップ(布ドリップ)」、「ステンレスフィルター(金属フィルター)」の3種類もありますし、コーヒー粉をお湯に浸けたまま置いておく「フレンチプレス」。

圧力を加えて一気に抽出する「エスプレッソマシン」、アウトドアで活躍する「パーコレーター」.....。

コーヒーの抽出器具と言っても、実はこんなにたくさんの種類が存在しています。

それぞれの特徴、使い方などを知れば、自分のライフスタイルやコーヒーの好みに合わせて、抽出器具を選べるようになりますよ。

自分で淹れる1杯1杯が、プレミアムなコーヒーになるのです。

 

今回の記事では、一般的な抽出器具はもちろん、喫茶店でよく見る香り高いコーヒーが淹れられる「サイフォン」やイタリアの家庭では当たり前に使われている「直火式エスプレッソ(マキネッタ)」、コーヒーの歴史を探究したくなる「イブリック」なども、ご紹介しています。

そして最後には、番外編としてインスタントコーヒーを使用して作るアレンジコーヒー「ダルゴナコーヒー」にも触れています。

 

ぜひ、読み進めて頂き、自分のライフスタイルに合ったコーヒーの抽出器具を探してみてくださいね!

みなさんにとっての最高の一杯にめぐり会えますように。

 

Contents

コーヒーの淹れ方の種類は、
【透過式(とうかしき)】【浸漬式(しんししき)】【圧力】の3つ

いろいろなコーヒーの抽出器具、その淹れ方を分類すると【透過式】【浸漬式】【圧力(をかけながら淹れる)】の3種類に分けられます。

(透過式(とうかしき)と浸漬式(しんししき)の良いところを併せ持つ新しい抽出器具もあります♪)

 

具体的なコーヒーの抽出器具について詳しく知る前に、この3種類のコーヒーの淹れ方を知っておくと、抽出器具それぞれの特徴がより理解しやすくなりますよ!

淹れ方を分類を一つずつ、ご紹介していきますね!

 

1.【透過式(とうかしき)】
コーヒー粉にお湯を通しながら抽出する

【透過式(とうかしき)】とは、コーヒー粉にお湯を通しながら抽出する淹れ方です。

後ほどご紹介する「ペーパードリップ」「DELTER COFFEE PRESS(デルタコーヒープレス)」「水出しコーヒー(点滴ドリップ)」などが、この透過式(とうかしき)に当てはまります。

ペーパードリップは、家庭でコーヒーを楽しむときの代表的な抽出器具と言えますが、その味わいは本格的!

上からお湯が注がれることで、コーヒー粉がフィルター内でダイナミックに動き、コーヒーの成分がより溶け出しやすくなっています。

また、フィルターを支えるドリッパーやフィルターの種類、お湯の注ぎ方やコーヒー豆の種類を変えることで、色んな味わいを出すことが可能!

自分好みの味を出すために色んな要素の組み合わせを楽しめるので、探究心をくすぐられる淹れ方です。

 

2.【浸漬式(しんししき)】
コーヒー粉にお湯を一定時間浸して抽出する

コーヒーの淹れ方の種類 2つ目は、【浸漬式(しんししき)】です。

「浸漬(しんし)」とは、液体にひたすことを指す言葉。

この言葉の通り、浸漬式(しんししき)とは、お湯や水にコーヒー粉を一定時間浸しておいて抽出する方法です。

この浸漬式(しんししき)の代表的な抽出器具は、「フレンチプレス」と呼ばれるものです。

カフェでは「コーヒープレス」という名前で提供されていることが多いです。

 

フレンチプレスのパーツは、ガラス製の本体、プランジャーと呼ばれる蓋のみで構成されている、とってもシンプルな構造をしています。

この蓋には棒状のパーツが付いていて、その先端にはコーヒー粉を濾過するための金属製のメッシュフィルターが付いています。
(メッシュとは、”網目”という意味です)

 

手順はとっても簡単!

フレンチプレス本体に、粗めに挽いた必要量のコーヒー粉を入れ、お湯を注いで約4分待つだけです。

4分経ったら、プランジャーをグッと押し下げて(プレス)濾過し、それ以上コーヒーの抽出が進まないようにすれば、完成です。

コーヒー粉にお湯を注いだ後は、そのままの状態で置いておけるので、忙しい時にぴったりの淹れ方!

また、難しいテクニックは不要なので、誰でも味わいが安定した美味しいコーヒーを抽出できるのも、大きな魅力です。

 

浸漬式(しんししき)で有名な抽出器具は、他にも「サイフォン」、コーヒー粉を水に浸しておく「水出しコーヒー」などもあります。

これらの抽出器具についても、後ほど詳しく触れていきますね!

 

3. 【圧力】
コーヒー粉に圧力をかけて抽出する

コーヒーの淹れ方の種類 最後の3つ目は、【圧力】をかけながら抽出する方法です。

この圧力のかけ方にも色々と種類がありますが、圧力をかけながら抽出する代表的なコーヒーは、「エスプレッソ」です。

エスプレッソは、ポンプ圧を利用し、9気圧程の高い圧力をかけながら一気にコーヒーを抽出します。

 

エスプレッソを淹れる「エスプレッソマシン」は大型だから、エスプレッソ系のドリンクはカフェでオーダーして楽しむもの.....

というイメージをお持ちの人もいると思います。

ですが、最近では家庭用のコンパクトなタイプのエスプレッソマシンがたくさん登場しています!

カフェに置いてあるような大型のマシンでなくても、キッチンに置いておけるようなサイズで全自動タイプ、セミオートタイプ、コーヒー粉が入ったカプセルをはめるだけのタイプ、手動式と、自分のスタイルに合ったものを選べるようになっていますよ。

 

エスプレッソのように圧力を利用したその他の抽出器具は、「AeroPress(エアロプレス)」「直火式エスプレッソ(マキネッタ)」「Steep Shot(スティープショット)」などがあります。

 

 

いかがでしたか?

コーヒーの淹れ方の種類は、大きく分けて3種類。

コーヒー粉にどのようにお湯を通すかで、透過式(とうかしき)、浸漬式(しんししき)、圧力をかけて淹れる.... に分類できることを見てきました。

一度理解しておくと、それぞれのコーヒー器具の特徴が整理されて理解しやすくなります。

もっと詳しく知ると、味わいの特徴も予想できたりもします。

ぜひ、参考にしてくださいね!

 

いろんな淹れ方のコーヒー器具の中から、ライフスタイルに合ったものを選ぼう

コーヒーの淹れ方の種類について理解出来たとろこで、次からはいよいよ、コーヒー抽出器具についてご紹介していきますね!

それぞれの特徴、味わいの違いなどを知ると、いざ新しいコーヒーの抽出器具に挑戦しよう!というときにとっても役立ちます。

 

また、「忙しいときはサッと淹れられるフレンチプレス」「ペーパードリップはのんびり淹れる時間があるときに」など、日々のシチュエーションに合わせて抽出器具を選べるようになり、より快適にコーヒーの時間を楽しめますよ。

抽出にかかる時間、お手入れのしやすさなども考慮しながら、自分のライフスタイルに合ったコーヒーの抽出器具を探してみてくださいね!

 

1. ペーパードリップの特徴、使い方・淹れ方

一番始めにご紹介するコーヒーの抽出器具は、ポピュラーな「ペーパードリップ」です。

家でコーヒーを淹れてみよう!と思ったときに、多くの人はこの「ペーパードリップ」をイメージするのではないでしょうか?

 

ペーパードリップは、ドリッパーと呼ばれる器具にペーパーフィルターと挽いたコーヒー粉をセットし、上から複数回に分けてお湯を注いで抽出します。

抽出されたコーヒーは、ドリッパーの下にセットしたサーバー内やカップに落ちていく仕組みです。

 

このペーパードリップは、”コーヒの淹れ方の種類”でご紹介した、【透過式(とうかしき)】という抽出方法に当てはまります。

こちらに、ペーパードリップの味わいや特徴をまとめました。

【ペーパードリップの味わいや特徴】

  • 昔からずっと変わらず親しまれてきたような、正統派の味わい
  • 喫茶店で飲むようなコーヒーを、家庭にいながら簡単に淹れることができる
  • 使用したペーパーフィルターは、コーヒーのかす(粕)と一緒に捨てられる

 

ペーパードリップは、お湯を複数回分に分け、少しずつ足しながら抽出します。

お湯と触れ合ったコーヒー粉からは素晴らしい香りが立ち込め、お部屋じゅうに広がります。

なんとも言えないほろ苦い良い香りを堪能しながら、自分で淹れている.... という満足感も、同時に楽しめますよ。

 

淹れ終わった後のお手入れが簡単で衛生的なのも、ペーパードリップの大きな特徴の1つです。

使い捨てのペーパーフィルターは、コーヒーのかす(粕)と一緒にごみ箱に捨てることができ、簡単に片付けられます。

 

どんな風にしてペーパードリップを淹れるのか、具体的な使い方・淹れ方をこちらでご紹介しますね!

ペーパードリップの使い方・淹れ方(1人分)】

『材料』

コーヒー粉:12g

おすすめの挽き具合:中細挽き(キメが細やかで、ペーパードリップと好相性)

お湯:140cc

 

『手順』

  1. サーバーやカップをお湯で温めた状態にしておく
  2. ペーパーフィルターの底と側面にある、他の部分よりも厚くなってる縫い目を、外側と内側に違い違いに折る
    (円錐形のドリッパーの場合、側面だけに縫い目があります)
  3.  1.のペーパーフィルターをドリッパーの形にはまるように広げて敷き、サーバーやカップにセットする
  4. ドリッパー内にセットされたペーパーフィルターに、中細挽きのコーヒー粉を入れて平らにならす
  5. 全体が湿るほどの少量のお湯を、コーヒー粉の中心に向かってゆっくり注いだ後、20秒くらい蒸らす
  6. 再度、コーヒー粉の中心に向かって真上からお湯を注ぐ
    この時、小さな「の」の字を描くようなイメージで、ぐるぐるとお湯を回しながら行う
    好みで一度にお湯を注いだり、複数回に分けてお湯を注いだりして調整する
  7. 温めたサーバーやカップに注ぎ、完成

※ペーパードリップは、人によってやり方がさまざま!

自分のやり方を追求していく楽しみがあります。

美味しく淹れるポイントは色々とありますが、その中でも「蒸らし」はとっても重要です。

コーヒー粉に含まれていた炭酸ガスが、お湯に触れることで放出され、その後に注がれるお湯がコーヒー粉にしっかりと馴染むようになります。

その結果、コーヒーの成分がグッと引き出されやすくなり、味わいやコクが一段とアップしますよ!

ペーパードリップを行う時は、ぜひ、丁寧に蒸らしをしてくださいね。

 

ペーパードリップに必需品!「コーヒードリッパー」

ここで、ペーパードリップに必需品の器具、コーヒードリッパーについて触れてみます。

既にペーパードリップをしているという人は、ドリッパーはお馴染みのアイテムだと思います。

ドリッパーは、コーヒー粉の入ったペーパーフィルターを支えつつ、コーヒー粉を濾すための抽出器具のこと。

ドリッパーがなければ、お湯を注いだときにペーパーフィルターがよれてしまい不安定になり、とっても淹れにくい!

高温のお湯で火傷する恐れもありますし、サーバーやカップにコーヒー粉のかす(粕)が入ってしまうこともあるでしょう。

 

このペーパードリップになくてはならないドリッパー、様々な形状や素材のものが、たくさんのメーカーから販売されています。

ドリッパーの違いで味わいが変わるので、比較するととっても楽しいですよ。

 

後ほど詳しくご紹介するステンレスフィルター(金属フィルター)は、ステンレスフィルター自体がドリッパーの役割も果たし、ペーパーフィルター無しで直接コーヒー粉をセットして抽出できる抽出器具です。

ステンレスフィルター(金属フィルター)は、ペーパーフィルターでは濾されてしまうコーヒーオイル(油分)を残さずに通すので、コクのある味わいを楽しめます。

同じコーヒー豆で淹れても、ペーパードリップで淹れたコーヒーとは全く違う表情を見せてくれます。

ダイレクトな風味のするステンレスフィルター(金属フィルター)は、一度ハマると癖になる人が多いんですよ。

 

微粉と呼ばれるコーヒー粉のかなり細かい粉も、一緒に通してしまうので、ペーパードリップと比較すると、透明感は薄れます。

粉っぽい上、濁りがあってあまり良い印象を受けない人もいるかもしれません。

 

ですがその粉っぽさ、濁りがステンレスフィルター(金属フィルター)の醍醐味!

購入の際には、微粉の入ったコーヒーになることを念頭に、検討してくださいね。

こんなコーヒーもあるんだ!って、新発見になるかもしれません。

このステンレスフィルター(金属)も、たくさんの種類が販売されているので、色々と見比べてくださいね。

 

「コーヒードリッパー」には、【浸漬式(しんししき)】のドリッパーもある

コーヒー粉の入ったペーパーフィルターを支えながら、コーヒー粉を濾す、という役割を持つコーヒードリッパー。

その機能は、日々進化しています!

 

色んなコーヒーに関するブログやYoutubeのビデオでも「とっても便利で味わいが良い」という高い評価を受けているのが、この「浸漬式(しんししき)のドリッパー」です。

ご紹介した通り、浸漬式(しんししき)とは、お湯や水にコーヒー粉を一定時間浸しておいて抽出する方法です。

 

浸漬式(しんししき)ドリッパーは、ドリッパー内にお湯を注いでもそのまま落ちず、コーヒー粉とお湯を触れ合わせた状態で、溜めておけるドリッパーなのです。

「フレンチプレス」でコーヒーを淹れるときと同様に、お湯を注いだらあとは約4分待つだけ。

約4分後は、ドリッパー底にあるしかけを使ってペーパーフィルターで濾しながらコーヒーを落とす、という仕組みです。

フレンチプレス同様に、忙しい人にとっては、使いやすい設計ですね。

 

この浸漬式(しんししき)ドリッパーで有名なのは、台湾のメーカー「E.K.Int’l社(イー・ケー・インターナショナル)」が2009年に発売した「Clever Coffee Dripper(クレバーコーヒードリッパー)」です。

「Clever Coffee Dripper(クレバーコーヒードリッパー)」は、サーバーやカップに置くとはじめて、底部にあるシリコンラバー製の弁が開き、一気コーヒー液が落ちていく、という仕組みです。

始めからサーバーやカップの上にセットしておけば、弁が開いた状態をキープ出来るとあって、普通のドリッパーとしても使用可能!

「Clever Coffee Dripper(クレバーコーヒードリッパー)」の愛用者が多いのは、こんな機能も持っているからでしょうね。

 

円錐形のドリッパー「V60」シリーズで有名なHARIO(ハリオ)も、「浸漬式ドリッパー スイッチ」という名称で、浸漬式(しんししき)のドリッパーを発売しています。

HARIO(ハリオ)の「浸漬式ドリッパー スイッチ」は、製品名通り、スイッチをポンと押すとコーヒーの抽出液が落ちる仕組みなので、始めからサーバーやカップに乗せて使用します。

ガラス製で高級感があり、とっても素敵な浸漬式(しんししき)ドリッパーです。

 

2. ネルドリップ(布ドリップ)の特徴、使い方・淹れ方

次にご紹介するコーヒーの抽出器具は、「ネルドリップ(布ドリップ)」です。

このネルドリップ(布ドリップ)も、ペーパードリップと同じ透過式(とうかしき)の淹れ方に当てはまります。

 

ネルドリップの「ネル」は、”フランネル”という布の素材のこと。

ネルドリップ使用するネルフィルターも、このフランネルで作られています。

フランネルは、表面が毛羽立つように加工されていて(起毛と言います)、とっても柔らかくて軽やか。

”ネルシャツ”などの衣類や、肌触りが心地良いシーツなどにも使われています。

この特徴的な繊維が、コーヒーの嫌な雑味を受け止め、とっても滑らかな口当たりのコーヒーに仕上げてくれます。

 

このネルドリップ(布ドリップ)誕生については諸説存在していて、1711年にフランスで誕生した説と、1821年にイギリスで誕生した説があります。

いずれにせよ、100年以上も前から愛されてきた抽出方法。

多くのプロのバリスタからも、愛され続けています。

 

こちらに、ネルドリップ(布ドリップ)の味わいや特徴をまとめました。

【ネルドリップ(布ドリップ)の味わいや特徴】

  • 舌当たりの良い、マイルドなコーヒーになる
  • お手入れの手間がかかるので、中級者から上級者におすすめ

ネルドリップ(布ドリップ)で淹れたコーヒーは、他にはないマイルドな口当たりが楽しめるのが大きな特徴です。

ペーパーフィルターでは濾されてしまう油分が、このネルフィルターでは程よく通り、コクをプラスしてくれます。

また、毛羽立った起毛面は微粉をキャッチしてくれるので、クリアなコーヒーになります。

 

ネルフィルターは何度も繰り返して使用するものなので、使用後のお手入れがとっても大切。

ネルフィルターに残ったコーヒー粉のかす(粕)を掻き出し、煮沸する必要があります。

ペーパードリップよりもお手入れに手間がかかるので、初心者にとっては少しハードルが高く感じるかもしれませんね。

コーヒーを自分で淹れることが日々の生活に定着している中級者から上級者におすすめです。

 

こちらに、ネルドリップ(布ドリップ)の使い方・淹れ方をご紹介するので、参考にしてください。

【ネルドリップ(布ドリップ)の使い方・淹れ方(1人分)】

『材料』

コーヒー粉:およそ13g

おすすめの挽き具合:粗挽きタイプ(粒が粗い方が、時間をかけながらゆっくり淹れる抽出器具に向いている)

お湯:170cc

 

『手順』

  1. ネルを使用する準備として、お湯をかけて温める
    こうしておくと、抽出時のお湯の温度が下がりにくくなり、効果的に抽出出来る
  2. 乾いたクロスを使って、水気をしっかりと拭き取る
  3. ネルについたしわをしっかりと伸ばしながら、専用のハンドルや、”やぐら”と呼ばれるスタンド、サーバーなどにセットする
    ネルの起毛がコーヒーの微粉をキャッチ出来るように、起毛が内側、縫い目が外側になるようにする
  4. ネルに粗挽きに挽いたコーヒー粉を入れ、コーヒー粉全体が湿るほどの少量のお湯をかけ、20秒ほど蒸らす
  5. 渦をグルグルと描くようにしながら、コーヒー粉の中心に向かって静かにお湯を入れる
  6. コーヒー粉から出る泡(炭酸ガス)が落ち着いて凹んできたら再度注ぐ....
    を抽出量に達するまで繰り返す
  7. 抽出が完了したら、あらかじめ温めておいたカップに注ぎ入れて、出来上がり

※新品・未使用のネル(布)は、使用前の下処理が必要です。

10g~20gほどのコーヒー粉とお湯を鍋に入れ、約15分〜20分、一緒に煮出します。

こうすることで、ネル(布)に付いている糊が落ちてコーヒーの成分が生地に馴染みやすくなります。

味わいに大きな影響を与えるコーヒーオイルも通過しやすくなり、ネルドリップ(布)特有のなめらかな口当たりのコーヒーになりますよ。

このようにして新品のネル(布)をおろしてしまったら、次回からはコーヒー粉と一緒に煮出す作業は不要です!

使い始めには、ぜひやってみてくださいね。

 

3. ステンレスフィルター(金属フィルター)の特徴、使い方・淹れ方

続いては、ステンレスフィルター(金属フィルター)です。

”ペーパードリップに必需品!「コーヒードリッパー」”でも触れましたが、ステンレスフィルター(金属フィルター)は、フィルターとドリッパー、2つの役割を1つでこなす抽出器具です。

コーヒーの淹れ方の種類としては、【透過式(とうかしき)】に分類されます。

 

ペーパードリップだと、ドリッパーの形状やサイズにピッタリとフィットするペーパーフィルターを準備しなければなりません。

ですが、このステンレスフィルター(金属フィルター)の場合、ペーパーフィルター無しでコーヒー粉を直接セットしてそのまま抽出することができます。

サイズやメッシュ(網目)の細かさによって価格の幅が広いのも、ステンレスフィルターの特徴の1つ。

1〜2杯用で小さいサイズ、かつメッシュ(網目)が粗い方が、よりリーズナブルな傾向があります。

 

こちらに、ステンレスフィルター(金属フィルター)の味わいや特徴をまとめました。

【ステンレスフィルター(金属フィルター)の味わいや特徴】

  • キレがあり、コーヒー本来の味わいになる
  • 比較的スピーディに抽出できる
  • 使用後はコーヒー粉を捨てて洗浄し、繰り返し使える

ステンレスフィルター(金属フィルター)は、コーヒーの風味をしっかり含むコーヒーオイルをそのままサーバーやカップに落とします。

ペーパーフィルターやネル(布)だと吸着されてしまうコーヒーオイルまで通してくれるので、ダイレクトな風味を楽しめます。

コーヒーの持つ個性、本来の香りや味わいをより楽しめますよ。

一度ステンレスフィルター(金属フィルター)を試すと、きっと癖になります!

 

ステンレスフィルター(金属フィルター)の多くは、円錐形(えんすいけい)。

円錐形(えんすいけい)はお湯が溜まりにくい上、ペーパーフィルターやネル(布)よりも目が粗いということもあり、コーヒー液が落ちるスピードは比較的早いです。

ちょっとの時間も惜しいくらい忙しい!でも美味しいコーヒーは飲みたい!!という人にも、このステンレスフィルター(金属フィルター)はおすすめ。

 

また、ステンレスフィルター(金属フィルター)は、洗えば何度でも使うことができ、経済的です。

プラスチック製のドリッパーと比較すると高価に思う人もいるかもしれませんが、ペーパーフィルターを消耗せずに済む、という長期的な視点で見ると、とっても経済的な抽出器具ですよ。

 

こちらに、ステンレスフィルター(金属フィルター)の使い方・淹れ方をご紹介するので、参考にしてください。

【ステンレスフィルター(金属フィルター)の使い方・淹れ方(1人分)】

※今回は、ステンレスフィルター(金属フィルター)がピッタリハマる、サーバーとセットになっているタイプのもので解説します♪

 

『材料』

コーヒー粉:13g

おすすめの挽き具合:中挽き もしくは 粗挽き(メッシュ”網目)”に合わせて調整すると良い)

お湯:195cc

 

『手順』

  1. ステンレスフィルター(金属フィルター)をサーバーにセットする
  2. ステンレスフィルター(金属フィルター)に中挽き もしくは 粗挽きに挽いたコーヒー粉を入れる
  3. 全体が湿る程度のお湯を回しかけて、30秒くらい蒸らす
    フィルターに直接かけるとコーヒー粉に触れないままサーバー内に落ちてしまい、仕上がりが薄いコーヒーになるので注意!
  4. 始めはコーヒー粉の中央目掛けてお湯を落とし、徐々に外側へ向かって注ぐ
    このとき、グルグルと「の」の字を描くようなイメージで行い、4〜5回に注ぎ分ける
  5. コーヒーの抽出液がサーバーに落ち切るのを待って、できあがり

※使い終わった後のステンレスフィルター(金属フィルター)は、そのまま放置すると微粉がメッシュ(網目)に入り込んで、目詰まりを起こす場合があります。

美味しいコーヒーを楽しんだら、ぜひ、早めにお手入れをしてくださいね。

 

コーヒー粉のかす(粕)を払い捨て、払い切れなかったかす(粕)は流水で流してしまいます。

その後は、柔らかいスポンジに洗剤を付けて洗いましょう。

(タワシはメッシュ(網目)に傷をつけるかもしれないので、必ず柔らかいスポンジを使いましょう)

 

ステンレス製はしっかりしていますが、メッシュ(網目)によっては柔らかくて曲がりやすいものもあります。

変形させたり破損させないように力加減に気をつけて、優しく洗ってくださいね。

メッシュ(網目)が細かいタイプのステンレスフィルター(金属フィルター)は特に洗剤が残りやすいので、すすぎをしっかりして、乾燥させましょう。

 

4. フレンチプレスの特徴、使い方・淹れ方

続いてのコーヒー 抽出器具は、フレンチプレスです。

蓋の部分に丸い「つまみ」がついている特徴的な形をしたフレンチプレス。

とってもお洒落な抽出器具です。

色んなサイズのフレンチプレスが、カフェやコーヒー専門店で綺麗に陳列されているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか?

「コーヒープレス」や「カフェプレス」、「プランジャーポット」などとも呼ばれ、世界中で親しまれています。

 

実はこのフレンチプレス、日本では紅茶を販売しているメーカーが紅茶用器具として打ち出した過去があるんです!

現在でもそのイメージは強く残っているため、紅茶をオーダーするとフレンチプレスで提供される喫茶店も残っている程です。

 

そんなフレンチプレスは、最小限の手順で本格的なコーヒーが飲める優れもの。

粗めに挽いたコーヒー粉にお湯を一気に注ぎ、あとは4分待つだけ。

抽出を開始したら完了まで付きっきりにならずに済むので、忙しいときに大活躍です。

私自身、「あと一口コーヒー飲みたいけど、ハンドドリップしている時間はない.... 」というときでもフレンチプレスは間違いなく美味しいコーヒーを淹れられるので、とっても助かっています。

 

こちらに、フレンチプレスの味わいや特徴をまとめました。

【フレンチプレスの味わいや特徴】

  • 酸味もコクもしっかりあるシャープな印象の味わいになる
  • 濾しきれなかった微粉がカップに入ることで、独特の風味になる
  • 抽出後はそのままポットとして利用可能

フレンチプレスは、本体とプランジャーと呼ばれる蓋とセットになっています。

フレンチプレスの場合、抽出を待っている間も蓋を閉めるので、抽出完了のタイミングでもお湯の温度が高く維持されています。

出来上がりを注いだときは、熱々の湯気と香りが一気に立ちこみます。

コーヒーの旨みがしっかりと抽出液に移されている感じがして、とってもワクワクする瞬間です。

 

フレンチプレスの蓋に付いているプランジャーのフィルターは、ステンレスフィルター(金属フィルター)。

"ステンレスフィルター(金属フィルター)の特徴、使い方・淹れ方"でも触れましたが、このステンレスフィルター(金属フィルター)は、コーヒーの旨みたっぷりのコーヒーオイル(油分)も一緒に通します。

鮮度が良い飲み頃のコーヒー豆で淹れたフレンチプレスコーヒーは、コーヒーオイル(油分)も一段と楽しめるので、その個性と本来の味をしっかりと堪能することが出来ます。

 

また、フレンチプレスは、ペーパーフィルターやネル(布)にはない、微粉も一緒に楽しめます。

これもステンレスフィルター(金属フィルター)で淹れたコーヒーに共通している特徴ですが、フレンチプレスは4分もお湯に触れ続けるので、透過式のステンレスフィルター(金属フィルター)よりもずっと濃く感じます。

このまろやかでバランスの整った味わいは、フレンチプレスでしか味わえません。

 

フレンチプレスはシンプルな見た目ですが、抽出の道具としての機能と、ポットとしての機能が一体になった構造をしています。

抽出して注ぎ切れなかった場合は、テーブルにそのまま置いておいても素敵です。

蓋付きのポットのように見えるので、テーブルにあっても全く違和感がありません。

 

最近のフレンチプレスは、保温が効くように本体全てステンレス製のものもあります。

コーヒーは熱いものが好みという方はぜひ、オールステンレンス製のフレンチプレスを検討くださいね。

 

こちらに、フレンチプレスの使い方・淹れ方をご紹介するので、参考にしてください。

【フレンチプレスの使い方・淹れ方(1人分)】

『材料』

コーヒー粉:12g

おすすめの挽き具合:粗挽きタイプ(粒を大きくしておくとステンレスフィルターに通りずらくなる)

お湯:160cc

 

『手順』

  1. 抽出に入る前に、フレンチプレス本体にお湯を注いで温める
  2. フレンチプレスがしっかり温まったらお湯を捨てて、粗挽きに挽いたコーヒー粉を入れる
  3. 計量したお湯を全て注ぎ、柄の長いスプーンで浮いているコーヒーを押しながら軽くかき混ぜる
  4. ステンレスフィルター(金属フィルター)付きの「つまみ」は上がっている状態にして蓋を閉め、約4分待つ
  5. 4分経ったら、「つまみ」をグッとゆっくり押し下げて、コーヒー粉がそれ以上お湯と触れ合わないようにする
  6. 抽出液をコーヒーカップに注いでできあがり

※「フレンチプレス、好きなんだけどコーヒーオイル(油分)があまり好きではない」という人は、抽出時間を1分ほど短くして調整してみましょう!

コーヒーの成分が完全に抽出されていない状態で濾過させるので、「飲みやすくなった!」と感じるかもしれません。

また、可能であればコーヒー豆の挽き具合をもう一段階、粗くしてみてください。

風味が柔らかくなる上、微粉も減り、口の中でコーヒーがザラつく感じが緩和され、飲みやすくなりますよ。

 

5. AeroPress(エアロプレス)の特徴、使い方・淹れ方

続いてのコーヒーの抽出器具は、AeroPress(エアロプレス)です。

AeroPress(エアロプレス)は、注射器のような面白い形!

本当にコーヒーの抽出器具なの?と疑いたくなるくらいです。

他にはない、とってもユニークなデザインをしているこのAeroPress(エアロプレス)は、2005年にAlan Adler(アラン・アドラー)さんによって開発されました。

Alan Adler(アラン・アドラー)さんは、アメリカのアウトドア・スポーツ玩具メーカー「Aerobie(エアロビー)」の創業者。

もともとはフリスビーの開発と製造を手がけていましたが、社内の営業責任者の奥さんが上手にコーヒーを淹れられない.... という悩みを持っていると聞き、そこから独学でコーヒーの研究・開発をスタート。

コーヒーの知識が全く無い状態からの開発でしたが、思考錯誤を重ねて2005年に 正式に発売が開始になりました。

 

コーヒーの抽出器具の中では、比較的新しいものに入ると思いますが、今や海外でも大人気!

毎年AeroPress(エアロプレス)を使用した抽出の世界大会も行われているほど、愛用者が広がっています。

 

AeroPress(エアロプレス)の抽出には、空気の圧力を利用します。

注射器の筒のような本体にコーヒー粉とお湯を淹れて、攪拌し馴染ませます。

1分ほど置いておき、コーヒーを本体の中で抽出させ、最後に押し出し用の器具で力を込めてプレスし、カップに落とします。

上から押しながらコーヒーを濾過する、とうのはフレンチプレスと同じですが、AeroPress(エアロプレス)はもっと力を込めてグッと圧力をかけるイメージです。

 

AeroPress(エアロプレス)の本体はプラスチック製なので、軽量でコンパクト。

さすがアウトドアメーカー。

筒状で持ち運びがしやすい本体設計なので、キャンプなどのシーンでも活躍します。

 

こちらに、AeroPress(エアロプレス)の味わいや特徴をまとめました。

【AeroPress(エアロプレス)の味わいや特徴】

  • コーヒー豆本来の風味・キレを感じる味わいになる
  • ボディ感のあるコーヒーに仕上がる
  • 他の抽出器具よりも早く抽出できるので、待ち時間少なくすぐ飲める

 

AeroPress(エアロプレス)の大きな特徴の一つに、その味わいがあります。

抽出の際、コーヒー液に強い空気圧をかけながら濾過するので、コーヒーに含まれている甘みや旨みなどの繊細な成分をしっかりと引き出せます。

お湯とコーヒー粉を触れ合わせて、自然に落ちるのを待つ透過式のペーパードリップと、全然違う淹れ方ですね!

「新作のコーヒー豆の風味や味わいを感じたい」「細かいニュアンスをより感じたい」というときにAeroPress(エアロプレス)はピッタリです。

 

また、AeroPress(エアロプレス)で淹れたコーヒーは、ペーパードリップよりもしっかりとしたボディを感じるコーヒーになります。

抽出時間は1分ほどと、コーヒー粉とお湯が触れ合っている時間は短時間なのにコクがあるコーヒーが飲めますよ。

ペーパードリップの抽出時間は最短でも2分ほどはかかってしまうので、かなりの時短になりますね!

フレンチプレスと同様に、朝の慌ただしい時間にAeroPress(エアロプレス)はとっても役立ちそうです。

難しい技術も不要なので、誰が淹れても安定した美味しいコーヒーを楽しめます。

 

こちらに、AeroPress(エアロプレス)の使い方・淹れ方をご紹介するので、参考にしてください。

【AeroPress(エアロプレス)の使い方・淹れ方(1人分)】

※今回は、「インバート式」という安定した抽出ができる淹れ方をご紹介します♪

 

『材料』

コーヒー粉:12g

おすすめの挽き具合:中粗挽き(甘さ・酸味のバランスが整のった味になる)

お湯:160cc

※お湯は1/3量ずつ(53cc)2回に分けて注ぎます。

残りの1/3のお湯は、抽出が完了した後の調整用として使います。

 

『手順(インバート式)』

  1. AeroPress(エアロプレス)の「チャンバー」という筒の部分と、コーヒー液の押し出し用の「プランジャー」、フィルター付きの蓋一式をお湯をかけて温めておく
  2. チャンパー(筒の部分)にプランジャー(押し出し用の器具)の先端部分をはめて、組み立てる
  3. プランジャー(押し出し用の器具)が下、チャンパー(筒の部分)が上の逆さまの状態で、チャンバー(筒の部分)にコーヒー粉を入れる
  4. 全体の1/3ほどの量のお湯(53cc)を注ぐ
  5. エアロプレス付属のパドルという攪拌用器具を使い、1回ほど手早く攪拌してコーヒー粉とお湯をなじませる
  6. 全体の1/3ほどの量のお湯(53cc)を再度注ぐ
  7. フィルター付きの蓋を、チャンパー(筒の部分)にしっかりと装着する
    (ひねりながら閉めるスクリューロック式なので、閉めやすい)
    ※注ぎ始めてからここまでで1分以内に完了させると良い
  8. AeroPress(エアロプレス)を逆さまから正位置に戻した状態でカップの上に乗せる
  9. プランジャー(押し出し用の器具)を押し出し、コーヒー液をカップに落とせば出来上がり

※プレスする際のコツは、速度を一定に保ち一気に押し出すこと!

プレスする目安の時間は30秒ちょうどで、「早過ぎず遅過ぎず」を目指しましょう

最後の1滴まで押し切れたら、「プシュー」という空気が漏れる音がします。

これが完了の合図になるので、音が聞こえるまで、力強くプレスしてくださいね。

 

6. サイフォンの特徴、使い方・淹れ方

続いてのコーヒーの抽出器具は、サイフォンです。

サイフォンは、透明のガラス製で出来ている抽出器具で、火にかけながらコーヒーを抽出します。

昔ながらの雰囲気のある喫茶店で見かけることが多く、オーダーするとお湯が沸騰する様子やコーヒー粉と混ざり合う様子などが目でも楽しめます。

コーヒーが出来上がるまで、ワクワクしながら変化を楽しめるので、演出効果がとっても高い抽出器具です。

普段使わないようなビームヒーターやフラスコ、ロートなど、抽出には特別な器具が必要ですが、自宅にいながら本格的な喫茶店にいるような気分を味わえるので、根強い人気を誇っています。

 

「サイフォンは見たことあるけど、実際どんな仕組みでコーヒーを抽出するのかは知らない..... 」という人は多いのではないでしょうか。

サイフォンは、"コーヒーの淹れ方の種類... "のところでご紹介した、【浸漬式(しんししき)】に分類されます。

というのも、コーヒー粉とお湯を一定時間浸して抽出を進めるからです。

下部のフラスコ内で火にかけられた水(またはお湯)が沸騰し、蒸気の力でフィルターとコーヒー粉がセットされたロート内に移動します。

ここでコーヒー粉とお湯が触れ合い、抽出がスタート。

コーヒーの成分を引き出すために少し時間を起き、火を消し気圧を再び下げます。

コーヒー液が濾されながらフラスコ内に落ち、抽出が完了します。

複雑そうに見える抽出器具ですが、エネルギーは蒸気圧を使用したとってもシンプルな仕組みです。

 

このサイフォンを販売している有名なメーカーは、日本の老舗ガラス製品メーカーの「HARIO(ハリオ)」。

HARIO(ハリオ)は、「V60」という円錐形のドリッパーが世界的にも大変有名ですが、実はサイフォンへの着手の方がずっと早く、1948年に販売を開始しています。

「テクニカ」や「モカ」「ミニフォン」など、色々なサイフォンシリーズを取り揃えていますよ。

また、「KONO(コーノ)」という日本のメーカーも、サイフォンで大変人気があります。

1925年に日本で始めてこのサイフォンを販売したのが、「KONO(コーノ)」でした。

どちらのメーカーのサイフォンも、必要な器具が全部揃ったセットで販売されているので、購入してすぐにサイフォンコーヒーを始められますよ。

 

こちらに、サイフォンの味わいや特徴をまとめました。

【サイフォンの味わいや特徴】

  • まろやか・マイルドな口当たりになる
  • 抽出中も熱々なので、苦味が引き出されてしっかりとコーヒーらしさを感じる
  • 自分で淹れている、という「手作り」の感じを楽しめる

サイフォンで淹れたコーヒーは、「口当たりがまろやかになる」と言われていますが、その理由はコーヒーオイル。

沸騰した高温のお湯に触れている時間が長いので、90℃前後で抽出するペーパードリップと比べ、コーヒーオイルが多く含まれるようになるのですね。

また、コーヒーの苦味成分は高温で抽出されやすいので、コーヒーらしいしっかりとした苦味も味わえます。

特徴です。

器具をセットしてお湯を沸騰させ、様子を見ながらかき混ぜる..... というサイフォンは、抽出の様子を観察しながら進めていきます。

「自分で淹れている」という感覚を強く感じられるのも、サイフォンの特徴。

他の抽出器具にはないコーヒーを「手作り」しているという感じ、一度試すとハマってしまう人も多いですよ。

 

こちらに、サイフォンの使い方・淹れ方をご紹介するので、参考にしてください。

サイフォンの使い方・淹れ方(1人分)】

『材料』

コーヒー粉:およそ15g

おすすめの挽き具合:中挽き(サイフォン以外の抽出器具でも使える、扱いやすい挽き具合)

お湯:160cc

 

『手順』

  1. 上部にセットする器具である「ロート」をお湯で温め、フィルターが付いた濾過器をセットしておく
  2. 底が丸くなっている方の器具『フラスコ」にお湯を入れ、乾いた布巾などで底周りの水滴を拭き取る
    (水滴が付いた状態で火にかけると、フラスコが割れる恐れがある)
  3. フラスコをビームヒーターにセットし、温め始める
  4. 濾過器についているボールチェーンをお湯に沈める
    お湯が沸騰してボールチェーンがポコポコと動いてきたら、コーヒー粉を入れ、ロートを差し込む
    ※沸騰した状態でいきなりフラスコを差し込むと、お湯が急激に吹き出す突沸(とっぷつ)と言われる現象が起こり危険!
    必ず、ボールチェーンの動きを確認してからフラスコにロートを差し込む
  5. フラスコ内のお湯が蒸気圧で上がってきたら、コーヒー粉とよく混ざり合うように柄の長いスプーンや竹べらなどで混ぜる
    スプーンや竹べらが、濾過器のフィルターに触れてしまうとコーヒーが濁るので注意!
  6. 火加減を弱火にした状態で40秒くらい待ち、抽出を進める
  7. ビームヒーターの火を消し、1回目よりもスピードを上げて手早く2回目の攪拌を行う
  8. 抽出されたコーヒー液がフラスコ内に落ちたら、出来上がり

※サイフォンは、やり方次第で味を大きく変化させることが出来ます。

力強い味わいが好みの人は強火で、1分以上加熱してみてください。

苦みが引き立つコーヒーになりますよ。

(あまり長いと、エグみが出てバランスを崩すので注意!)

さっぱりした味わいが好みの人は、逆に火加減を弱火にして、1分以下で抽出を完了させましょう。

自分好みのコーヒーを淹れられると、サイフォンコーヒーがもっと楽しくなりますよ!

ぜひ、色々と試してくださいね。

 

7. ウォータードリップ(水出しコーヒー)の特徴、使い方・淹れ方

コーヒーは、ホットでもアイスでも、季節や気分、その日の体調に合わせてどちらの温度帯でも楽しめます。

暖かくなってきた春頃から特に美味しく感じるのが、水で抽出したウォータードリップのコーヒー。

ウォータードリップは、「水出しコーヒー」「点滴ドリップ」「コールドブリュー」「ダッチコーヒー」など、色んな呼び方がありますが、どれもお湯ではなく水を使用して時間をかけながら淹れる抽出方法です。

 

このウォータードリップ、大きく分けて2種類に分類出来るんですよ。

一つ目は、「点滴ドリップ」と呼ばれるもの。

その名の通り、点滴のように1滴1 水をコーヒー粉に垂らしながらゆっくりと抽出します。

コーヒーがポタポタと落ちていく様子を眺めていると、なんだか心まで静かになりそうな気持ちになります。

 

この点滴ドリップは、専用の抽出器具が色んなメーカーから販売されています。

初心者の人におすすめなのが、iwaki(イワキ)の「耐熱ガラス ウォータードリップ コーヒーサーバー 440ml K8644-CL」。

ガラス製品で有名なiwaki(イワキ)が製造・販売しているので、とっても信頼が出来ます。

コーヒー粉と水を馴染ませたあとは、上部のガラスに水を全量注ぎ、約2 ~3 時間待つだけです。

価格はとってもリーズナブルなのに、高品質なガラス製で使いやすい!というレビューがあります。

 

HARIO(ハリオ)も点滴ドリップ専用の器具「ウォータードリッパー・ドロップ」を販売しています。

こちらの抽出時間はiwaki(イワキ)製品よも短い 45分~1時間!

ちょっと家事をこなした後のご褒美などにぴったりの抽出時間ですね。

他にも、2019年6月にイタリアで販売スタートした、デザイン製の高い※「BRREWWERS(ブルーワー)」なども知られています。

(※2024年4月末、日本におけるBRREWWERS(ブルーワー)」の販売は終了したそうです。

ですが、2025年7月8日現在イタリアの公式ホームページではまだオーダー可能なようでした)

 

2つ目は、フィルターに入ったコーヒー粉を水に漬け込む方法です。

水出し専用のコーヒーパックを購入するか、自分でコーヒー粉をお茶パックや専用のフィルターに入れて水に漬け込む方法があります。

点滴ドリップのような特別な抽出器具無しで、手持ちの普通のポットに、麦茶と同じように作ることが出来るので、とっても簡単に水出しコーヒーを試すことが出来ます。

 

「せっかく作るんだから、水出し専用のコーヒーポットが欲しい!」という人は、HARIO(ハリオ)製品から選ぶがおすすめ。

どれもコーヒー粉を入れる”ストレーナー”と呼ばれるフィルターを、ボトル上部でセット出来ます。

「フィルターインコーヒーボトル」という製品は、ワインボトル型のように注ぎ口がすぼまって注ぎやすくなっています。

また、本体が角型になっていて冷蔵庫内で横向きに置いて抽出できる「カークコーヒーボトル」など、自分にとって使いやすい形状を選ぶことが出来ますよ。

色々なメーカーの中から選ぶときも、なるべく密閉されている容器が良いでしょう。

せっかく美味しく淹れた水出しコーヒーが冷蔵庫内の他の食品の香りを吸ってしまったり、コーヒーの香りが庫内に充満するのを防ぐことが出来ますよ。

 

こちらに、ウォータードリップ(水出しコーヒー)の味わいや特徴をまとめました。

【ウォータードリップ(水出しコーヒー)の味わいや特徴】

  • 雑味のない透明感を感じられる味わいになる
  • ひんやりしていて癖が出にくく、より爽やかな味わいになる
  • 専門店やカフェでオーダーするようなアイスコーヒーを自分で作れる

 

雑味のない透明感のあるコーヒーが楽しめるのが、ウォータードリップ(水出しコーヒー)の特徴。

暑い日に飲むと格別です。

この透明感は、抽出する際に一切の熱を加えないからこそ引き出せます。

嫌な癖も出にくくなるのも特徴です。

コーヒーの持つ爽やかさが引き立って、さっぱり、ライトな印象になります。

 

こんなに美味しいのに、コーヒー粉を水につけておいて12〜18時間、冷蔵庫に置いておくだけなのはとっても嬉しいですよね。

カフェで注文するような、プロさながらの本格的なコーヒーを楽しめます。

 

こちらに、ウォータードリップ(水出しコーヒー)の使い方・淹れ方をご紹介するので、参考にしてください。

今回は、ウォータードリップ(水出しコーヒー)の中でもガラス製の器材を使用した「点滴ドリップ」の方法です。

ウォータードリップ(水出しコーヒー):点滴ドリップ専用の器具の使い方・淹れ方(1人分)】

 

『材料』

コーヒー粉:10g

おすすめの挽き具合:中細挽き〜中挽き(ペーパードリップ用と同じくらいの挽き具合がおすすめ)

※苦味をしっかりと感じられる深炒りのイタリアンローストやフレンチローストがウォータードリップ(水出しコーヒー)にぴったり

お湯:100cc

 

『手順』

  1. 抽出の数時間前に、使用する水を冷蔵庫に入れてしっかり冷やしておく
  2. 点滴ドリップのサーバーに、付属しているフィルターをセットし、コーヒー粉を入れる
  3. 全体が湿るようにコーヒー粉に水を回しかけ、さらにマドラーなどを使ってコーヒー粉上下をかき混ぜる
  4. 水を入れたタンクをサーバーに乗せ、抽出をスタートさせる
    そのままタンク、フィルター内の水が落ち切るまで待つ
  5. お好みの量の氷をグラスに入れ、抽出した水出しコーヒーを注ぎ、出来上がり

※自動的に抽出が進み、その様子が目でも楽しめる点滴ドリップは、真夏の暑い日に眺めると涼やかな気持ちになりますよ!

部屋の温度に気をつけながらウォータードリップをすると、キレが出てより美味しくなります。

なるべく水が生ぬるくならないように、エアコンなどで涼しく保たれた室内で淹れることがポイント。

暑い場所を避けたり、温度が下がる夜間に抽出をスタートさせてみてくださいね。

 

8. エスプレッソマシンの特徴、使い方・淹れ方

続いてのコーヒーの抽出器具は、「エスプレッソマシン」です。

「エスプレッソ(Espresso)」という名前の由来には、"expressed“の「表現された」「特別に作られた」という意味と、”express”の「急行」という意味があると言われています。

「ドリップコーヒーよりも早い」「注文ごと抽出する特別な一杯」というニュアンスが含まれます。

 

エスプレッソマシンは、その名の通り、極細挽き(ごくぼそびき)にしたコーヒー粉を9気圧の高圧で抽出します。

圧力を使用し、旨みが凝縮された濃いコーヒーをたった20〜30秒で抽出します。

1回の抽出量が25〜30mlと少量ですが、そのまま飲んでしっかりとコーヒーを味わうのもよし。

ミルクと合わせても、香りや風味を楽しめるので、”ラテ”や”カプチーノ”などのようなアレンジコーヒーとして楽しむのもよし。

エスプレッソマシンは、コーヒーの楽しさを一気に広げてくれる抽出器具です。

 

このエスプレッソマシンは、1901年(明治39年)にイタリア人のルイジ・ベッゼラ (Luigi Bezzera)氏によって開発されました。

本場イタリアの人たちにとってのコーヒーは、このエスプレッソのことを指すほど浸透しているコーヒーの抽出器具。

本場イタリア人は、朝は行きつけのバール(イタリアのカフェの呼び名)で1杯、お昼は仲間と1杯、午後はドルチェ(イタリア語で「デザート」という意味)と共に1杯...... と、1日に3杯以上、エスプレッソを飲む程、日常生活に溶け込んでいます。

 

エスプレッソマシンは、カフェで使うような大型のマシンだけでなく、家庭用にコンパクトに改良されたものもたくさん販売されているんですよ!

この家庭用のエスプレッソマシンは、「全自動」「セミオート(半自動)」「カプセル式」「手動」の大きく分けて4種類に分類出来ます。

 

コーヒー豆を挽くところから圧力をかけてエスプレッソを抽出する全ての工程をボタン一つで出来るのが「全自動」。

自分でコーヒー粉をフィルターに押し固めて詰める工程を自分の加減で行う「セミオート(半自動)」。

「カプセル式」は、専用のコーヒー粉が入ったカプセルを本体にセットしてボタンを押すだけなので、片付けもとっても簡単!

カプセルのフレーバーも様々なので、色んな風味のエスプレッソを気軽に比較できるのも大きな魅力です。

「手動」は、4つのエスプレッソマシンの中でも、一番自分で淹れている感覚が楽しめるタイプのエスプレッソマシン。

コーヒー粉とお湯を自分でセットし、圧力をかけるときも自分でレバーを操作して、抽出します。

 

他の色々な抽出器具の中でも価格の幅が広い、というのもエスプレッソマシンの特徴だと思います。

備わっている機能が多いものは価格が高い傾向にありますが、その機能を使わなかったら意味がないですよね。

どんな使い方をしたいのかを見極めることで、意外にもリーズナブルなタイプのエスプレッソマシンが自分には合っている!ということがあるかもしれません!

「高いからちょっと手が出ないな..... 」という人こそ、色んなエスプレッソマシンを比較してもらいたいです。

片付けに手間がかからないように工夫されているか、使用頻度(1日に何回飲むのか)、ランニングコストは月にどれくらいかかるのか..... など、色んな角度から見て、自分に合ったものをぜひ、見つけてくださいね。

 

こちらに、エスプレッソマシンの味わいや特徴をまとめました。

【エスプレッソマシンの味わいや特徴】

  • 美味しさに通じる旨み美味しさを感じる上質な味わい
  • お店の味を家庭でも楽しめる
  • 存在感のあるお洒落なデザイン

エスプレッソマシンが自宅にあれば、いつでも気軽に濃縮された旨みのあるエスプレッソを味わえます。

9気圧をかけながら数十秒という短時間で抽出されたエスプレッソは、コク、苦味、甘味や酸味などのバランスが整っていて、雑味がありません。

「濃い」「苦い」というイメージを持つ人は多いですが、とっても美味しいんです!

ドリップコーヒーの濃度の約8倍の濃さということもあり、コーヒー豆特有の個性もしっかり感じられますよ。

 

家にいながら、お店でオーダーしたようなエスプレッソを楽しめるのも嬉しいですよね。

また、存在感のあるお洒落なデザインは、とっても魅力的。

コーヒーメーカーと並んでエスプレッソマシンがあるキッチンは、きっとイタリア気分にも浸れます。

(お友達に自慢したくなっちゃいそうです♪)

 

こちらに、エスプレッソマシンの使い方・淹れ方をご紹介するので、参考にしてくださいね。

※今回は、エスプレッソマシンの中でも人気の高い「セミオート(半自動)」タイプのマシンの使い方・淹れ方をご紹介します。

カフェなどでプロのバリスタが使用するのも、この「セミオート(半自動)」タイプのエスプレッソマシンです。

 

【エスプレッソマシンの使い方・淹れ方(1人分)】

『材料』

コーヒー粉:10g

おすすめの挽き具合:極細挽き(挽きたてはアロマ(香り)が格別!)

お湯:タンクに適量を入れておく
※抽出量は約30ml

 

『手順』

  1. エスプレッソの抽出量にぴったりな、エスプレッソカップにお湯を入れて温める
    ※エスプレッソよりも容量が大きいデミタスカップ、コーヒーカップでも良いですが、より気分が上がるエスプレッソカップがおすすめ
  2. フィルターホルダー(持ち手付きの部品)にコーヒー粉を入れ、平らにならす
  3. 平らにならした粉を押し固める"タンピング"と呼ばれる作業を行う
    "タンパー"と呼ばれる専用器具でコーヒー粉にぎゅっと均一に圧力を加え、適度な固さにする
  4. 内部や抽出口を洗浄するためのスイッチ(リンスボタン)を押して、湯通しする
  5. フィルターホルダーを本体にセットする
  6. エスプレッソマシンの抽出口のちょうど下になるようにエスプレッソカップをセットし、抽出ボタンを押す
  7. エスプレッソの最後の数滴が落ち切るまで待てば、完成!

※美味しいエスプレッソは、出来上がり直後にくっきりと3層に分かれます。

上からクリームのような白っぽい部分の「クレマ」、キャラメル色をした真ん中の「ボディ」、ダークブラウン色で一番濃い色をした「ハート」です。

この3層の状態が保たれるのは、たったの10秒ほど!

この10秒間が一番美味しいと言われているので、味が変わる前にぜひ、味わってください♪

 

9. 直火式エスプレッソ(マキネッタ)の特徴、使い方・淹れ方

続いてのコーヒーの抽出器具は、直火式エスプレッソです。

直火式エスプレッソは「マキネッタ」や「モカポット」とも呼ばれ、エスプレッソの本場イタリアでは、エスプレッソマシンよりも、この直火式エスプレッソの方が圧倒的に家庭で普及しています。

(マキネッタ:macchinettaはイタリア語で、「小さな機械」「小型コーヒー沸かし器」という意味だそうです)

エスプレッソマシンは電気を使いますが、この直火式エスプレッソ(マキネッタ)は、コンロなどの直火を使用してエスプレッソを抽出します。

(IHヒーターOK!の直火式エスプレッソ(マキネッタ)もあります)

 

コーヒー粉を本体内部のバスケットにセットし、ボイラーと呼ばれる本体下部に水を入れ、火にかけます。

すると、沸騰したお湯がバスケットを通過しながらエスプレッソが抽出され、本体上部のサーバーに溜まる、という仕組みです。

構造は何となくサイフォンに似ていますが、お湯にコーヒー粉を浸しながら抽出するサイフォンとは異なり、直火式エスプレッソ(マキネッタ)は圧力をかけながら一気に抽出を行います。

その圧力は1.5〜2気圧ほどと、エスプレッソマシンの9気圧に比較すると1/4程度のパワー。

ですが、家庭でコンロ一つさえあれば、ペーパードリップよりもずっとしっかりとした味わいのエスプレッソが楽しめます。

 

この直火式エスプレッソ(マキネッタ)で有名なメーカーは、「Bialetti(ビアレッティ)」。

ヒゲを生やしたモーニング姿のおじさんのロゴが目印で、見たことがある人も多いと思います。

Bialetti(ビアレッティ)の創業は1919年(大正8年)。

直火式エスプレッソ(マキネッタ)の販売を始めたのは、1933年(昭和8年)でした。

 

「Moka Express(モカエキスプレス)」という製品名で、直火式エスプレッソ(マキネッタ)と言えばこれ!と認識されている程、世界中で愛用されています。

大変丈夫なので、家族の間で代々受け継がれているそうです。

 

エスプレッソの旨みがたっぷり含まれた「クレマ」は、高圧力がかかってこそ生まれるもの。

直火式エスプレッソ(マキネッタ)ではクレマは難しいと言われてきましたが、Bialetti(ビアレッティ)の「Brikka(ブリッカ)」という製品は、そのクレマのような泡がができるように工夫されていて、人気があります。

 

こちらに、直火式エスプレッソ(マキネッタ)の味わいや特徴をまとめました。

【直火式エスプレッソ(マキネッタ)の味わいや特徴】

  • 電気式のエスプレッソマシンよりも安く購入できる
  • 簡単な操作で抽出出来るので、気軽に使い続けられる
  • 濃縮した味わい

直火式エスプレッソ(マキネッタ)は、電気式のエスプレッソマシンよりもリーズナブル。

予算との兼ね合いで、高価な電気式のエスプレッソマシンには手を出しにくい...... という人にとっては、コスパの良い直火式エスプレッソ(マキネッタ)はとっても魅力的です。

エスプレッソでコーヒーの楽しみ方のバリエーションを広げる際の、始めの1台にぴったりです。

 

また、直火式エスプレッソ(マキネッタ)は、操作がとっても簡単なのも特徴の1つです。

本体に水と適切な挽き具合で挽いたコーヒー粉を入れ、火にかけるだけ。

抽出量によりますが、一般的に火にかけ始めてから4分ほどで抽出完了!

抽出中にブクブク〜っ音を立てながらとエスプレッソが湧き出てくるのを見るのも楽しいですよ。

少ない手順で、飲みたいと思い立ったらサッと抽出できるので、自然と使い続けられます。

また、コンパクトなので収納の場所にも困りません。

 

直火式エスプレッソ(マキネッタ)は、9気圧で一気に抽出するエスプレッソマシンよりもどうしてもその濃さは控えめになります。

ですが、香り高くて濃縮されたような独特の味わいは、直火式エスプレッソ(マキネッタ)でも十分楽しめますよ。

ミルクと合わせるとその濃縮された風味がより際立ち、素晴らしい一体感を生みます。

ぜひ、アレンジも楽しんでくださいね!

 

こちらに、直火式エスプレッソ(マキネッタ)の使い方・淹れ方(1人分)をご紹介しますね。

【直火式エスプレッソ(マキネッタ)の使い方・淹れ方(1人分)】

『材料』

コーヒー粉:8g

おすすめの挽き具合:極細挽き(抽出時間が短いので、極細挽きが良い)

お湯:50cc

 

『手順』

  1. ボイラー(下部)とサーバー(上部)を取り外し、バスケット(コーヒー粉をセットするフィルター部分)を取り出す
  2. ボイラー(下部)に水を注ぐ
  3. バスケットにスプーンを使いながらコーヒー粉を入れて、平らにならす
    バスケットの淵にコーヒー粉がついたままだとしっかりと閉まらずに吹きこぼれることがあるので、淵の周りのコーヒー粉をしっかり落とすようにする
  4. バスケットをボイラー(下部)にはめて、サーバー(上部)でしっかりと閉める
  5. コンロの上にセットして火をつけ、中火で沸騰させる
  6. ボイラー(下部)の水分がサーバー(上部)に上がり切り、空気音のような乾いたカラカラとした音がしてきたら火から下ろす
  7. カップに注ぎ、完成!

※火から下ろすのが遅れてしまうと、注ぎ口からエスプレッソが噴き出してしまう恐れがあるので気を付けてくださいね。

淹れたての直火式エスプレッソ(マキネッタ)の本体はとても熱くなっています。

コンロと本体のサイズが合っていないと、持ち手部分も熱くなることがあり危険です。

ミトンや鍋つかみなどを用意して、火から下ろすときは火傷に十分気をつけてくださいね!

 

10. イブリックの特徴、使い方・淹れ方

続いてのコーヒーの抽出器具は、「イブリック」です。

イブリックは、トルコなどの中近東エリアで使われている抽出器具で、長い柄の先に小さいカップや小鍋が付いているようなデザイン。

日本の神社にある「柄杓(ひしゃく)」にそっくりな見た目なので、日本人の私たちにとっても、親しみが湧いてきます。

素材は、銅または真鍮(しんちゅう)製で、細かいデザインが施されているものもあり、とっても美しいです。

このイブリックを使ったコーヒーは、「トルコ式コーヒー」「ターキッシュ・コーヒー」とも呼ばれ、歴史的に最も古いコーヒーの飲み方だと言われています。

 

水から弱火でゆっくりと時間をかけながら煮出しするスタイルで、抽出後のコーヒー粉は濾さずに上澄みをすすりながら楽しみます。

現在でも、トルコではこのイブリックで淹れたコーヒーが主流なのだそう。

日本でこのイブリックを使ったコーヒーを出すカフェはなかなかありませんが、トルコ料理店などでオーダー出来るかもしれませんね!

 

こちらに、イブリックの味わいや特徴をまとめました。

【イブリックの味わいや特徴】

  • パンチのある濃厚な味わい
  • オスマン帝国時代から現在まで、運勢を占う道具として使われている(コーヒー占い)

イブリックを使ったコーヒーの淹れ方はとってもユニークで、火にかけたり下ろしたり.... を繰り返しながら抽出します。

このため、通常の抽出器具よりも色んな成分が煮出しされて、少量でも厚みを感じられるコーヒーになります。

ただ濃厚なだけでなく、その中にも酸味も感じるパンチのある味わい。

他の抽出器具では出せません!

(私も一度は試してみたい!)

 

コーヒー粉を濾さずに上澄みを飲むスタイルなので、飲んだ後にコーヒーカップの底にはコーヒーのかす(粕)が残されます。

このコーヒーカップの底に残ったかす(粕)の模様を見て占うのが、オスマン帝国時代より受け継がれている「コーヒー占い」です。

コーヒー粉のかす(粕)が残ったイブリックやコーヒーカップにソーサーをかぶせ、上下をひっくり返した時に出来るシルエットを見るのです。

カップの下半分に出来た模様は過去のことで、上半分に出来た模様は未来のことを指すそうですよ。

(オスマン帝国時代の人たちも、占いにワクワクしていたのでしょうか...... ?)

 

こちらに、イブリックの使い方・淹れ方(1人分)をご紹介しますね。

【イブリックの使い方・淹れ方(1人分)】

『材料』

コーヒー粉:7g

おすすめの挽き具合:極細挽き(極細挽きで煮出しするので、かなりしっかりした味に)

お湯:70cc

 

『手順』

  1. イブリックに極細挽きにしたコーヒー粉と水を入れて、弱火にかける
  2. 沸騰させ過ぎないようにコーヒー粉が沈むように混ぜる
  3. 一旦火からおろし、さらにかき混ぜる
  4. 火にかけて下ろす、を3回ほど繰り返す
  5. とろみが出たらコーヒーカップに注ぎ、完成!
    コーヒー粉がカップの底に沈むまで少し置き、上澄みだけを楽しみましょう

 

11. パーコレーターの特徴、使い方・淹れ方

続いてご紹介するコーヒーの抽出器具は、「パーコレーター」です。

コーヒー好きで、普段からキャンプやアウトドアに慣れ親しんでいる人は、聞いたことがある抽出器具だと思います。

 

見た目は円柱型のヤカンやポットのようですが、その中にはコーヒー粉を抽出するための「ストレーナー(濾過器)」が入っています。

ストレーナーは、コーヒー粉を入れる穴が無数に空いた「バスケット」、コーヒー粉がバスケットから落ちて本体のポット中で飛び散ってしまうのを防ぐ「バスケットのふた」、本体のポットで湧いたお湯を通してバスケット内のコーヒー粉まで届ける「パイプ」、 の3つの部分から成り立っています。

(ストレーナーは、玉入れのカゴをイメージすると分かりやすいかもしれません!)

 

言葉にすると複雑そうですが、その仕組みはとってもシンプル!

本体のポットに水を入れて沸騰させると、蒸気の力でお湯がパイプ内を上昇していきます。

上昇した先には、バスケットがあり、粗く挽いたコーヒー粉が中にセットされています。

このバスケット内でコーヒー粉とお湯が触れ合い、コーヒーが抽出されるのです。

一度コーヒー粉に触れたお湯はバスケットの穴から落ち、再び沸騰してまた上昇する...... という循環によって次第にコーヒーを濃くしていきます。

 

このパーコレーターの歴史は古く、1827年(江戸時代)にフランスで考案されましたが、広く普及したのは、西部開拓時代のアメリカでした。

繊細な操作が必要ない、簡単な抽出方法でコーヒーを楽しめるパーコレーターは、多くの開拓者やカウボーイたちに受け入れられたのですね!

 

こちらに、パーコレーターの味わいや特徴をまとめました。

【パーコレーターの味わいや特徴】

  • オイル感で飲みごたえや満足感をしっかり感じる味わい
  • 直火が使えて操作が簡単!登山やキャンプなどのアウトドア向き

オイル感があるので、さらっとしているペーパードリップのコーヒーよりもずっと飲みごたえを感じます。

また、熱々の状態で飲めるので、コーヒーを飲んでる.... という実感も得られやすい!

他の抽出器具にはない、独特の満足感を感じられますよ。

 

また、パーコレーターは、本体以外の必要な道具が少なく、アウトドアなどのシーンで大活躍します。

水とコンロ、コーヒー粉とパーコレーター本体さえあればOK!

コーヒー粉を濾すためのフィルターなどを別に準備する必要がありません。

自然の開放的な雰囲気の中で熱々のコーヒーを飲むのは、最高の時間でしょうね。

抽出中に聞こえる”コポコポ”という音も、日常の忙しさを忘れさせてくれることでしょう。

 

そんな癒しももたらしてくれる抽出器具 パーコレーターの使い方・淹れ方をご紹介しますね!

【パーコレーターの使い方・淹れ方(1人分)】

『材料』

コーヒー粉:12g

おすすめの挽き具合:粗挽き(抽出時間が長めなので、粗挽きだと雑味が出にくい)

お湯:160cc

 

『手順』

  1. 本体のポットに計量した水を入れ、加熱をスタート
  2. バスケットにコーヒー粉を入れて、ふたを被せてスタンバイさせておく
  3. お湯が沸騰したら一度火を止め、2. のバスケットを内側に入れる
    そのまま1〜2分ほど放置して、蒸らす
  4. 再度、弱火で3〜4分ほど加熱して煮出す
    本体ポットのふたの取っ手部分が透明になっているタイプのパーコレーターであれば、抽出中のお湯の色の変化を確認できるので、濃さを確認する
  5. 火から下ろして、マグカップやコーヒーカップに注いで出来上がり

※弱火で加熱する時間の目安は3~4分ですが、季節や気温、火力により異なります。

色々と試して、お好みの濃さにして楽しんでくださいね!

あまり長い時間火に掛け続けると、煮詰まって焦げっぽい印象が強くなり、コーヒー豆本来の持つ香りを感じにくくしてしまいます。

濁ってしまい、口当たりも悪いコーヒーになるので、抽出中の加熱時間は注意しましょうね。

 

12. ベトナムコーヒー 専用ドリッパーの特徴、使い方・淹れ方

続いてのコーヒーの抽出器具は、ベトナムコーヒー 専用ドリッパーです。

ベトナムは、東南アジアにあるインドシナ半島東部の国で、日本とも繋がりが強い国の一つです。

毎年多くの日本人の旅行者が訪れ、美しい自然や建造物、ローカルフードを堪能しています。

 

美味しいご当地フードと並び、大人気なのがベトナムコーヒー。

実はベトナムは、コーヒーの品種の一つである「ロブスタ種」の生産が盛んで、2024年のデータによるとコーヒー豆の生産量はブラジルに次いで第2位!

ベトナムにとってコーヒーは、国を支える重要な農産物なのですね。

 

このベトナムコーヒーは、アルミ製やステンレス製のベトナムコーヒー専用のドリッパーを使用して抽出します。

「カフェ・フィン」と呼ばれるこのフィルターに、細かめから中挽きに挽いたコーヒー粉を入れてお湯を注ぎ抽出します。

カフェ・フィンは、カップに乗せてフィルターを支える「台」、コーヒー粉をセットする「本体」、本体の中でコーヒー粉を抑える「中蓋(おさえ)」の3段構造に加え、本体にかぶせる上蓋で構成されています。

上からお湯を落として抽出するので、通常のハンドドリップコーヒーとさほど違いはないように思われるかもしれません。

通常のハンドドリップコーヒーとの大きな違いは、抽出前にあらかじめ練乳(コンデンスミルク)をカップに入れておくこと!

他にも、コーヒー豆の焙煎時にバターを加えて加工された「バター焙煎」というコーヒーも有名です。

 

こちらが、ベトナムコーヒーの味わいや特徴です。

【ベトナムコーヒーの味わいや特徴】

  • コーヒーらしい苦み・渋みを強く感じるロブスタ種のコーヒー豆を使う
  • 専用ドリッパー「カフェ・フィン」を使い、ゆっくりと抽出して濃いコーヒーに仕上げる
  • 練乳(コンデンスミルク)入りで甘みが強く、コクのある味わい

ベトナムコーヒーは、自国で栽培するロブスタ種のコーヒー豆を使用します。

ロブスタ種は、しっかりした苦味や渋みがあり、酸味や柔らかめ。

インスタントコーヒーや様々なブレンドコーヒーに配合され、全体のバランスを整えてくれるコーヒーの品種です。

ロブスタ種単体ではインパクトが強過ぎてしまいますが、ベトナムコーヒーのように甘味やフレーバーを付けることでとっても飲みやすくなりますよ。

 

また、ベトナムコーヒーはお伝えしたとおり専用ドリッパー 「カフェ・フィン」を使います。

5~10分もかけ、ゆっくりゆっくりとコーヒーの抽出を行います。

一般的には、抽出時間が長くなり過ぎると苦味や雑味が強調されて美味しくなくなる...... と言われていますが、ベトナムコーヒーの場合は逆です。

あえて抽出時間を長くし、濃いコーヒーと甘い練乳(コンデンスミルク)との調和を生み出しているのですね!

ベトナムコーヒーのコクは、1度飲むとクセになりますよ!

 

こちらに、ベトナムコーヒー 専用ドリッパーの使い方・淹れ方(1人分)をご紹介します。

【ベトナムコーヒー 専用ドリッパーの使い方・淹れ方(1人分)】

『材料』

コーヒー粉:12g

おすすめの挽き具合:中細挽き(キメが細やかで、ペーパードリップと好相性)

お湯:140cc

練乳(コンデンスミルク):20g程度(大さじ1杯強)

 

『手順』

  1. カップの中に練乳(コンデンスミルク)を入れておく
  2. 練乳の入ったカップの上にカフェ・フィンのパーツの台、本体をセットし、中細挽きにしたコーヒー粉を入れる
  3. コーヒー粉の上におさえ(中蓋)を乗せる
    このおさえ(中蓋)がネジになっているタイプのカフェ・フィンの場合、しっかりと締める
  4. 準備しておいたお湯をゆっくりと注ぎ切る
    ※蒸らしは必要ない
  5. 上蓋を本体の上にかぶせて、5〜10分、注いだお湯がコーヒーとなって落ちきるのを待つ
  6. 上蓋と本体、台をはずし、出来上がり

 

※コーヒーが落ちきった後、上蓋を本体からひっくり返しながら外し、上向きになるように側に置きます。

これはそのまま、コーヒーのかす(粕)が残った本体を置く受け皿として使えますよ。

 

抽出したては、コーヒーの部分と練乳(コンデンスミルク)の部分が分かれて2層になっています。

飲み始めからしっかりと混ぜて甘いコーヒーにしても良いですが、上のコーヒーの部分を味わいつつ、途中で軽くかき混ぜて味の変化を感じながら飲み進めることも出来ますよ!

 

番外編 ダルゴナコーヒー

ここまで12種類のコーヒーの抽出器具をご紹介してきましたが、最後に、最近話題の新たなコーヒーの淹れ方をご紹介します!

それは、韓国生まれの「ダルゴナコーヒー」。

ミルクの上に、泡立てた甘みのあるコーヒー風味のクリームを乗せたアレンジコーヒーで、とっても可愛い見た目をしています。

 

このコーヒー風味のクリームは、インスタントコーヒーと砂糖、少量のお湯で作ります。

特別な抽出器具は必要なく、家にあるものでカフェのメニューにあるような素敵なコーヒードリンクをつくれちゃいますよ!

 

ダルゴナコーヒーの味わいと特徴は、こちらです。

【ダルゴナコーヒーの味わいと特徴】

  • コーヒー風味のクリームは、濃厚でビターな味わい
  • 甘さと苦さ、どちらも楽しめる
  • ミルクの温度、種類を変えてアレンジ出来る
  • 1杯で色んな食感を楽しめる

コーヒー風味のクリームは、煮詰めたような風味がするインスタントコーヒーを使用しています。

しっかりとした苦味、一緒に攪拌している砂糖と合わさり、濃厚でビターな味わいを楽しめます。

下の部分のミルクに甘味をつければ、甘さ、コーヒーらしい苦さ、どちらも味わえます。

また、ミルクの温度を変えてみたり、豆乳やアーモンドミルク、オーツミルクなど植物性のミルクにすることで、簡単にアレンジが出来ます。

 

食感も楽しいのが、ダルゴナコーヒーの特徴。

ふわふわの泡だけをすくったり、ミルクと混ぜてまろやかさを堪能したり、1杯で色んな味わい方が出来ますよ。

 

こちらに、ダルゴナコーヒーの淹れ方(1人分)をご紹介します。

【ダルゴナコーヒーの淹れ方(1人分)】

『材料』

インスタントコーヒー:約10g(大さじ2)

砂糖:約9g(大さじ2)

お湯:約30g(大さじ2)

牛乳:適量

 

『手順』

  1. ボウルにインスタントコーヒー、砂糖を入れて軽く混ぜ、水を加えて泡立てる
    泡立て器やハンドミキサーなどで、白っぽくもったりするまで泡立てる
  2. グラスや透明のカップなどにお好みの量の牛乳を入れ、その上に静かにコーヒークリームを乗せる
    2層がくっきりと綺麗に見えるグラスの3分の2程度のミルクがおすすめ!

※コーヒークリームがこんもりと盛り上がるようにすると、とっても可愛いです。

さらにその上からインスタントコーヒーを振りかけると、さらにカフェメニューのような見栄えになりますよ。

 

コーヒークリームに加える砂糖は、甘味をつけるだけでなく、泡立ちをよくしてしっかりと固さのあるクリームにする、という役割があります。

柔らかいコーヒークリームだとミルクに沈みやすくなり、せっかくの2層を楽しめません。

まずはインスタントコーヒー、砂糖、水を同量にしてみると、失敗が少ないですよ。

 

まとめ

いかがでしたか?

コーヒーの抽出道具を12種類、盛りだくさんご紹介してきました。

みなさんの興味をそそられる抽出器具は、ありましたか?

それぞれのコーヒーの抽出器具の特性や面白さ、魅力を感じられたのではないでしょうか。

 

いつもはペーパードリップという人は、フィルターをネル(布)にしたり、ステンレスフィルター(金属フィルター)にするだけで、いつもとはガラッと違うコーヒー体験が出来ます。

フレンチプレスやウォータードリップ(水出しコーヒー)は、抽出の際に付きっきりにならずに淹れられるので、時間が無い人におすすめ。

アウトドア用のコーヒー抽出器具に興味がある人は、AeroPress(エアロプレス)やパーコレーター。

多くのコーヒーラバーが憧れる美しいデザインの存在感のあるサイフォンコーヒー......。

 

こんなにたくさんのコーヒーの抽出器具があることを知ると、コーヒーの楽しみ方って本当に自由だな.... と思います。

コーヒーの好みはもちろんですが、自分のライフスタイルに沿った抽出器具があれば、コーヒーが何倍も楽しくなるはずです!

今回の記事で奥深いコーヒーの魅力を感じ、お気に入りの抽出器具に出会えてもらえたら、とっても嬉しいです。

大変長い記事になってしまいましたので、気になる抽出器具をさかのぼって、再度読んでみてくださいね。

みなさんそれぞれのコーヒーの世界が、より広がりますように!

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

今後もten to ten(点と点)では、みなさんがコーヒーのことをもっと好きになれるような情報をお伝えしていきます。

次回の記事も、ぜひお楽しみにしていてください♪

 

  • この記事を書いた人

ten

初めまして!tenです。 皆さんがハンドドリップコーヒーを楽しめるような情報をお届けしています。 「おばあちゃんになってもおいしいコーヒーを大切な人と分かち合いたい、、、」という思いで、ブログを書き始めました。 コーヒーが大好きで、スタバで働き始めて6年(2018年〜)、ブラックエプロン着用歴は5年です。(2019年〜) 英語の独学歴12年(2012年〜)、オンライン英会話歴あり(2020年〜2021年)、スタバのお客様や自分の子供たちと英語で会話を楽しんでいます。 手仕事が大好きで、洋裁歴5年です。(2019年〜)自作のシャツやパンツ、スカートを身に着けてスタバの店頭に立つこともあります。 「ハンドドリップって、こんなに楽しいものなんだ!」記事を通して、そんな風に思ってもらえたらとっても嬉しいです。

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