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今回の記事のテーマは、トルコ式コーヒーを淹れる際に使われる「イブリック」という抽出器具です。
トルコ式コーヒーは、「ターキッシュコーヒー」とも呼ばれ、16世紀初頭 オスマン帝国の時代から飲まれてきた歴史あるコーヒー。
現在ではたくさんのコーヒーの抽出器具、淹れ方が存在していますが、コーヒー飲用の歴史の中でも 最も古い抽出方法の一つが、このトルコ式コーヒーだと言われています。
このトルコ式コーヒーは、「イブリック」という専用の抽出器具を使用して淹れられます。
今回の記事では、このトルコ式コーヒーで使われる抽出器具「イブリック」の特徴と、そのメリット2つをご紹介します!
コーヒー専門店でさえあまり置いてあることがないコーヒーの抽出器具ですが、知るととっても面白いですよ。
イブリックが無くても、小鍋やミルクパンなどで代用して、トルコ式コーヒーを体験出来ます。
世界のコーヒーに触れることで、普段飲むコーヒーが美味しく感じたり、もっと知りたい!という気持ちが高まります。
今回の記事の内容を通して、皆さんのコーヒーの世界を広げることが出来たら、とっても嬉しいです。
ぜひ、読み進めてくださいね。
Contents
「イブリック」とは、トルコ式コーヒー抽出用の ひしゃく型の小鍋
「イブリック(IBRIK)」とは、トルコ式コーヒーで使われる抽出器具のことを指します。
”ジャズベ” や"ジュズベ”、”セズヴェ”とも呼ばれるこのイブリックは、銅製や真鍮(しんちゅう)製、ホーロー製で作られています。
長い柄がついた柄杓(ひしゃく)型の小鍋で、日本の神社にもよくある柄杓(ひしゃく)にそっくり。
小鍋の上部はやや長めに伸び、口がすぼまっています。
トルコ式コーヒーは、計量したコーヒー粉と水を入れて弱火にかけ、ゆっくりと時間をかけながら煮出します。
抽出し終えてもコーヒー粉は漉(こ)さずに、上澄みだけをすすりながら味わいます。
現在の多くのコーヒーは、抽出後にコーヒー粉の粕(かす)がカップに入らないようにペーパーや布で漉(こ)して仕上げます。
このような濾過(ろか)が始まるまでは、コーヒー粉を鍋で煮て漉(こ)さずに飲むという淹れ方が一般的だったそうですよ。
一部の地域では、現在に至ってもイブリックで煮出したコーヒーが正式で、婚礼などのお祝いごとやおめでたいパーティで振る舞われるそう!
日本で親しまれているコーヒーの飲み方とは全く異なりますが、コーヒーの文化や歴史を感じて、感慨深くなりますね。
イブリックで淹れるコーヒーのサイズは、コーヒーカップよりもやや少なめの120ccから、スタバのコーヒーショートサイズよりも少ない200ccが一般的なサイズです。
1人〜2人用を丁寧に煮出します。
その味わいは、かなり濃厚!
そのまま飲むと、ペーパーフィルターで濾(こ)したドリップ式のコーヒーでは味わえないコク、香りを楽しめます。
トルコ式コーヒーが提供されるお店では通常、水と一緒にセットでサーブされます。
コーヒーを口に入れる前に、一緒に出された水を少し飲んでおきましょう。
こうすることで、一層 トルコ式コーヒーの味が引き立てられ、口いっぱいに広がります。
イブリックのメリット2つ
トルコ式コーヒーの抽出器具、イブリックのおおまかな特徴をご紹介してきました。
ここからは、私が思うイブリックのメリット2つを解説していきます!
煮出されたコーヒー本来の風味を、しっかりと感じられる
イブリックで煮出されたコーヒー粉からは、しっかりと成分が抽出されます。
厚みのある濃いコーヒーは、通常のハンドドリップでは味わえない、独特な風味がします。
エスプレッソを抽出するときよりもかなり細かいパウダー状のコーヒー粉を使用する上、「沸騰させて火から降ろす」という作業を2~3回も繰り返します。
この他には無い淹れ方により、コーヒー豆の持つ個性を余すことなく引き出し、強烈な風味と香りを味わえます。
口いっぱいに広がるダイレクトなコーヒーの風味を、堪能できる抽出器具です。
イブリックが無い場合でも、小鍋やミルクパンでトルコ式コーヒーを淹れられる
イブリックはあまり一般的な抽出器具ではないので、「手に入れるのが難しそう」「トルコ式コーヒー淹れてみたいけど、器具が無いから無理」と思っている人もいるかもしれませんね。
ですが、諦めなくても大丈夫です!
トルコ式コーヒー専用のイブリックが無くても、小鍋やミルクパンでイブリックの代用が出来ますよ。
油などがついていないきれいな状態のもので、イブリックと同じくらいの大きさの小鍋が理想ですが、わざわざ買わなくてもOK!
今、家にある道具であっても、水の量とコーヒー粉の量を間違えずに煮出すれば、同じように抽出可能です。
興味が湧いてきた方はぜひ、試してくださいね。
まとめ... イブリックで、コーヒーの歴史、文化を感じて自分のコーヒーの世界を広げよう!
いかがでしたか?
イブリックの特徴、メリット2つをご紹介してきました。
イブリックは、トルコ式コーヒーで使われる抽出器具で、柄杓(ひしゃく)型の小鍋のような形状をしています。
地域ごとの独自の文化によって、 ”ジャズベ” や "ジュズベ”、 ”セズヴェ” とも呼ばれ、多くの名前を持つコーヒーの抽出器具です。
地域ごとに色々な名前があるということは、それだけコーヒーの文化やその土地土地の歴史を感じ、感慨深くなりますね。
水とコーヒー粉を入れて、水からゆっくりと煮出すことで、ドリップ式のコーヒーにはない濃厚で力強いコーヒーが抽出可能。
ペーパーフィルターや布で漉(こ)さずに上澄みだけをすする飲み方も独特です。
パウダーのように細かいコーヒー粉を煮出し、さらに漉(こ)さずに飲む方法は、コーヒー本来の風味をしっかりと感じられます。
イブリックが無くても、小鍋やミルクパンなど、家にあるものでも同じように抽出できるので、「トルコ式コーヒー、飲んでみたい...... 」という人はぜひ、挑戦してみてくださいね!
イブリックで淹れたトルコ式コーヒーは、コーヒーの文化や歴史に触れられ、皆さんのコーヒータイムを一層 深いものにしてくれるはず。
新たな味わいを発見して、ご自身のコーヒーの世界を広げてくださいね!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
今後もten to ten(点と点)では、みなさんがコーヒーについてもっと興味が湧いたり、より好きになれるような情報をお伝えしていきます。
次回の記事も、ぜひお楽しみにしていてください♪