コーヒーの抽出器具

サイフォンの特徴を解説!メリット3つも併せてご紹介

 

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今回の記事のテーマは、「サイフォン」です。

理科の実験道具のような見た目のおしゃれなサイフォン。

フラスコ内でお湯が沸騰するときのコポコポという音や、お湯がコーヒー粉と混ざり合い、抽出がどんどん進んでいく様子は、見ていて飽きません。

美しいガラス製の抽出器具をカフェや喫茶店で見かけて、「いつかは自宅で….」と、憧れている人もいるでしょうね。

存在感のあるこのサイフォン、興味はあってもどんな抽出器具なのかよく知らないという人は多いのではないでしょうか?

 

今回の記事では、このサイフォンの特徴と、メリット3つをご紹介します!

サイフォンのコーヒーの抽出の仕組み、味わいの特徴について、また、少し専門的になりますが、「浸漬法(しんしほう)」というコーヒーの淹れ方の種類についても理解できる内容になっています。

 

みなさんのコーヒーライフを底上げしてくれる抽出器具のサイフォン。

今回の記事を通して、サイフォンでコーヒーを淹れてみたい!と思って貰えたら嬉しいです。

 

「サイフォン」とは、気圧の変化を使いながらお湯とコーヒー粉を接触させて抽出する器具

サイフォンは、お湯を沸騰させることで生まれる気圧の変化を利用して淹れる抽出方法です。

下部のフラスコ内で熱せられたお湯が沸騰し、上のロートまで押し上げられます。

そのロートの中にあらかじめセットされていたコーヒー粉と下部のフラスコから移動してきたお湯が接触し、コーヒーが抽出される仕組みです。

一定時間経ったら火を止めて気圧を元に戻すと、ロート内で抽出されたコーヒーがフィルターを通りながら下部のフラスコにすーっと落ちていき、出来上がりです。

 

サイフォンは理科の実験道具のようで淹れ方も複雑そうに思えますが、こうしてみると、仕組みはとってもシンプルですね。

このサイフォン式コーヒーが登場したのは、1830~40年頃だと言われていますが、誕生してから200年以上経った現在でも、おしゃれなカフェや喫茶店などで使われています。

 

コーヒーの淹れ方の種類は色々とありますが、サイフォンの場合は、一定量のお湯とコーヒー粉をしばらく浸しておいて抽出する『※浸漬(しんし)法』、または『浸漬ろ過法(しんしろかほう)』と呼ばれています。

過去の投稿記事でもご紹介した「フレンチプレス」も、この浸漬(しんし )法に当てはまるので、イメージしやすい方もいるかもしれませんね!

 

※浸漬(しんし)の他に、浸漬(しんせき)とも呼ばれます。

今回の記事では、『浸漬(しんし)』で統一しますね。

 

浸漬(しんし)法は、サイフォン上部のロートの中に移動してきたお湯とコーヒー粉が一定時間触れ合います。

抽出完了までそのまま置いておくので、ハンドドリップのように細かいテクニックは不要。

味がブレにくい抽出方法です。

きれいなガラス製のフラスコからお湯が上がっていく様子やロート内でのコーヒーの抽出過程を、ゆっくり眺めながら楽しめますよ。

 

サイフォンは、ロート内でお湯とコーヒー粉が一定時間触れ合うと、お湯の方に成分が出切ってしまい、飽和状態になります。

それ以上抽出は進まなくなるので、サイフォンで淹れたコーヒーは全体的に風味が柔らかく、すっきりとした印象のコーヒーに仕上がります。

ゆっくりと時間をかけ、しっかりとしたコクが出やすいハンドドリップコーヒーとは全く違った印象のコーヒーです。

いつもハンドドリップでコーヒーを淹れている人ほど、その違いがよく分かるので、ぜひ一度、比較テイスティングしてみてくださいね。

 

サイフォンとハンドドリップの違いは、コーヒーオイルにも現れます。

サイフォンは蒸気圧を利用しながら、高温で抽出が進むので、ハンドドリップに比べてコーヒーオイルがより多く含まれたコーヒーになります。

コーヒーオイルが適度に含まれるコーヒーは、角が取れて口当りがまろやかになりますよ。

 

サイフォンのメリット3つ

サイフォンの抽出の仕組みや味わいなど特徴をご紹介してきました。

次に、サイフォンのメリットについて解説していきますね!

メリットを知ることで、よりサイフォンでコーヒーを淹れたくなりますよ♪

 

演出効果が高く、五感で抽出を楽しめる

サイフォンは、とっても演出効果が高い抽出器具です。

ポコポコと沸騰した音を立てながら上部のロートに移動していく様子。

透明だったお湯がコーヒー粉と混ざり、次第に茶色のコーヒー液に変わっていくところ。

熱源のアルコールランプの炎、ビームヒーターの灯り.....。

抽出中 部屋いっぱいに広がるコーヒーの香りまで、五感を使いながら全身でコーヒーの抽出時間を楽しめます。

 

日本人好みのまろやかな味わいのコーヒーが抽出できる

日本人は、柔らかくマイルドで、角が取れたまろやかなコーヒーが好みなんだそう。

コーヒーオイルが入ることでコクやまろやかさがプラスされるサイフォンのコーヒーは、実は日本人の好みにマッチしたコーヒーなのです。

 

サイフォンで淹れたコーヒーがまろやかなになるのは、高温で抽出が進むから、ということはお伝えした通りです。

その他にも、サイフォンのコーヒーがまろやかになるポイントがあります。

それは布製のネルフィルターだから。

布製のネルフィルターは、毛羽だった布の表面の起毛(きもう)が余計なコーヒーの微粉を濾すので、独特なまろやかな口当たりになりますよ。

さらに、コーヒーオイルは適度に通過するので、リッチな口当たりになり、満足度の高い1杯になります。

 

抽出温度が高く、熱々のコーヒーが楽しめる

サイフォンのメリット3つめは、抽出する際の温度の高さです。

サイフォンは、沸騰させた熱々のお湯で抽出を行います。

そのため、カップに注がれたコーヒーは80℃後半にもなり、かなり熱い状態!

一般的なペーパードリップは、抽出している最中にもどんどん温度が下がっていくので、出来上がりは大体70℃~80℃。

10℃前後も違うのですね!

熱々のコーヒーが少し冷めて飲めるようになるまでの時間も、昔ながらの喫茶店にいるかのような気持ちにさせてくれそう。

とっても優雅なコーヒーの時間になりますよ。

 

まとめ... サイフォンを使って、日常でも優雅なコーヒーブレイクを味わおう

いかがでしたか?

サイフォンの特徴と、メリット3つをご紹介してきました。

サイフォンは、お湯を沸騰させることで生まれる、気圧の変化を利用して淹れる抽出方法です。

コーヒーは全体的に風味が柔らかく、すっきりとした印象に仕上がります。

 

お湯がコポコポと沸騰する音、コーヒーの色が次第に濃くなっていく変化を楽しみながらコーヒーを淹れられるサイフォン。

高い演出効果で、自宅が喫茶店になったかのように感じるでしょうね。

マイルドで、まろやかなコーヒーは、日本人好みの味わい。

抽出温度が高いところも、きっとコーヒーの満足度をあげてくれますよ。

 

自分自身を楽しませるために使うのはもちろん、大切な友達やお客様にも、ゆったりしたコーヒータイムを届けることが出来ることでしょうね。

ぜひ、サイフォンで優雅なコーヒーブレイクを味わってください。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

今後もten to ten(点と点)では、みなさんがコーヒーについてもっと興味が湧いたり、より好きになれるような情報をお伝えしていきます。

次回の記事も、ぜひお楽しみにしていてください♪

 

  • この記事を書いた人

ten

初めまして!tenです。 皆さんがハンドドリップコーヒーを楽しめるような情報をお届けしています。 「おばあちゃんになってもおいしいコーヒーを大切な人と分かち合いたい、、、」という思いで、ブログを書き始めました。 コーヒーが大好きで、スタバで働き始めて6年(2018年〜)、ブラックエプロン着用歴は5年です。(2019年〜) 英語の独学歴12年(2012年〜)、オンライン英会話歴あり(2020年〜2021年)、スタバのお客様や自分の子供たちと英語で会話を楽しんでいます。 手仕事が大好きで、洋裁歴5年です。(2019年〜)自作のシャツやパンツ、スカートを身に着けてスタバの店頭に立つこともあります。 「ハンドドリップって、こんなに楽しいものなんだ!」記事を通して、そんな風に思ってもらえたらとっても嬉しいです。

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